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崇峻天皇暗殺事件のあらまし
日本書紀によると、崇峻天皇暗殺の実行犯は東漢直駒と言われています。今回は、この崇峻天皇暗殺事件のあらましを、日本書記に従って説明しましょう。
事の発端は、崇峻天皇が献上されたイノシシを見て、「いつの日か、この猪の頸を斬るように、私が憎いと思うところの人を斬りたいものだ」と述べたことより始まります。
これを聞いた蘇我馬子が、この「憎いと思うところの人」が自分であると感じ、東漢直駒に命じて殺させたということです。
日本書紀では、妃の大伴嬪小手子が、このイノシシの話を蘇我馬子に伝えたという一説があることが残されてます。
この崇峻天皇暗殺事件には後日談があって、日本書紀では、東漢直駒が、崇峻天皇の嬪である蘇我嬪河上娘を奪って自分の妻としたことを記録しています。後にこのことが露見して、蘇我馬子は彼を殺したということです。
なんだか腑に落ちないことばかりですが、信じるか信じないかはあなた次第です。




