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西漢氏について
天平のファンタジア第2章で登場する執事のイノテ=ウェストマンは、作者の創作です。
とはいえ、天平のファンタジアは、曲がりなりにも歴史・時代小説なので、創作するといってもムチャな創作はいたしません。
ウェストマンというからにはそれなりの由来があって、元は、西漢氏からとっています。百済からの帰化氏族といわれていますが、詳細は不明です。似た氏族に西文氏というのがいるのですが、関係もよく分かりません。
西文氏は、王仁を始祖としていると言われています。王仁というのは日本書紀での表記で、古事記では和邇吉師と表記されています。
王仁は、応神天皇の時代に、百済から来日した賢人とされています。古事記では、このときに論語10巻と千字文1巻を天皇に献上したとされています。
天平のファンタジア本編で、イノテの守護霊は千字文という能力を使います。この千字文というのはここに由来します。




