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死者が転生する話について

 主人公の正体が、実は転生者だったという設定は、いかがでしたでしょうか。異世界転移・転生は、なろう読者ならば定番の設定だったので、これは少し食傷気味だったかもしれませんね。

 天平のファンタジア本編では、①死神がオビトという名前の少年の魂を冥界に送る、②冥王がその魂は間違いだと看破し、死神に正しい魂を持ってくるように命じる、③少年が現世に戻ってみると、肉体がすでに処分されていて、魂の帰るべき場所がなくなっている、④仕方がないので、死神が持ってきた正しい魂の肉体を借りて再生する、そういうプロットを用いさせていただきました。

 これらのプロットは、私のオリジナルではありません。知っている人には言うまでもないですが、実はこれも今昔物語で20巻18話にそのような話があるのです。

 ちなみに、天平のファンタジアでは、現世の「オビト」の肉体はすぐに火葬されてしまったのに、異世界の「オビト」の肉体はしばらく残っていたようです。これは、どういうわけでしょうか。古代日本人には、人が死んだときに、すぐに埋葬したりせず、しばらく遺体を棺に入れたまま放置し、白骨化させるなど十分に腐らせてから埋葬するという習俗があったようです。これを「(もがり)」といいます。

 この(もがり)の伝統があったから、現世の「オビト」君は、異世界の「オビト」君の身体を借りて再生することができたということです。

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