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竹取物語について

 前回は竹野姫の話をしたので、今回は竹取物語の話を紹介します。

 竹取物語は、ご存知、かぐや姫の話です。その登場人物で、かぐや姫に求婚する5人の公達がいるのですが、そのモデルが藤原不比等であったり、石上麻呂であったり、などと言われています。まさに、天平のファンタジアと同時代の物語のようですね。

 竹取物語は、平安時代にはすでに成立していたようで、今昔物語集にも収録されています。ただ、今昔物語版の竹取物語には5人の公達は登場しませんので、それは後世に設定されたものかもしれません。

 前回の話でも触れましたが、開化天皇に嫁いだ竹野姫の子孫にカグヤ姫というのがいるのですが、そのことは古事記で紹介されています。古事記では、大筒木垂根王おおつつきたりねのみこの娘の迦具夜比売(かぐやひめ)が垂仁天皇に嫁いで産んだのが袁耶弁王(おざべのみこ)であると書いてあります。この大筒木垂根王おおつつきたりねのみこの出自は、開化天皇の条に書いてあり、丹波の大県主の由碁理の子である竹野比売を妻として産んだのが比古由牟須美命であり、この比古由牟須美の子が大筒木垂根王おおつつきたりねのみことしています。ちょっと分かりにくいですが、


竹野比売――比古由牟須美命――大筒木垂根王――迦具夜比売


となっているのです。

 なんとなく、竹取物語の元ネタがこの辺りの伝承にあるように感じるのですが、また、古事記や日本書紀が、何か特別な伝承を隠蔽しているようにも感じるのですが、実態はどうだったのでしょうか。

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