R18の基準について
小説家になろうでは、R18相当の作品は、ノクターンノベルズないしムーンライトノベルズに投稿するよう求められています。そこでR18相当とはどのようなものか、多くの作者さんの気になるところだと思います。
ここは、基本的には「運営が決める」ところであり、どうしても細かい基準が知りたければ「運営に聞いてください」ということなのですが、自分なりの感覚を告白しておきます。
ここで参考にしているのが、今年成立した「性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律(いわゆるAV出演被害防止・救済法。以下同じ。)」です。
この法律の第2条は、規制の基本となる「性行為映像制作物」について、「性行為に係る人の姿態を撮影した映像並びにこれに関連する映像及び音声によって構成され、 社会通念上一体の内容を有するものとして制作された電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。)、又はこれに係る記録媒体であって、その全体として専ら性欲を興奮させ又は刺激するものをいう」と定義されています(2項)。
また、「性行為」については、「性交若しくは性交類似行為又は他人が人の露出された性器等 (性器又は肛門をいう。 以下この項において同じ。)を触る行為若しくは人が自己若しくは他人の露出された性器等を触る行為をいう」と定義されています(1項)。
R18相当とされる作品と、こうした「性行為映像制作物」とが一致することを保障するものではありませんが、R18の判断にあたっては、これが大いに示唆されるところであると思うのです。
つまり、性交、性交類似行為、他人の性器等を触る行為、自慰行為の描写があるものがR18であり、そこに至らなければR18でないといえそうです。
ただし、こうした性行為に至らない描写であったとしても、例えば奴隷制などの現代社会では否定的にとらえるべきものを肯定的に表現していると解釈し得る作品は、R18とするべきかもしれません(これが正しいというつもりはありませんが、自分はそのように解釈しています)。
他方で、R15は、そのような表現に触れたくない人を守るという見地から、かなり広く適用した方が良いと思っています。
次回作は、すこしエロ振りになりますので、もう一度自分なりに、R15やR18について考えてみました。




