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聖武天皇のヘタレっぷりが好き

 天平のファンタジアの主人公は、後の聖武天皇、オビトです。(おびと)皇子と書きます。聖武天皇と言えば、奈良の大仏を作らせた人と言えば、イメージしやすいでしょうか。

 聖武天皇を主人公にした、目立った小説は見当たらないですね。誰か書いているかもしれませんが、決して大人気のキャラクターとは言えません。藤原氏の傀儡(かいらい)というイメージが強すぎるんですかね。

 でも自分は、この聖武天皇が大好きです。理由は、そのヘタレぶりにあります。

 自分の聖武天皇のイメージは「逃げる!」です。彼は、西暦740年に藤原広嗣が九州で乱を起こしたときに、真っ先に出しています。都を捨てて、恭仁京とか紫香楽宮とか、とにかく現実逃避をしているんですね。そんな中途半端な逃げ方をして何ができるかとも思うのですが、単純に、面倒くさいことから逃げた、というイメージです。天皇退位のエピソードも、なんとなく職務放棄っぽいです。西暦749年に、突然、天皇位を娘の阿部内親王に譲位して出家してしまいます。

 こうしたことから、天平のファンタジアでは、何かにつけて「逃げる」主人公としてオビトのキャラ設定をしています。とはいえ、当の張本人の立場からすれば、「逃げざるを得ない」何等かの事情があったのではないかとも思います。聖武天皇の逃走の背景に何があったのかは分かりませんが、「逃げ」ながらもそこに考えていたことはあるはずです。作中でも、逃げる主人公の、弱虫と思われながらも実は強さがある、そういう描写をできれば良いと思っています。


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