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コウセイ皇子のトーテム名について

 天平のファンタジア・プレリュード02から登場のコウセイ皇子の守護霊(トーテム)(あお)き竜騎士『空飛ぶイルカ(フライングドルフィン)』というのは、どういうものでしょうか?

 コウセイ皇子が蘇我氏系の皇族で、守護霊(トーテム)の名前に「イルカ」とくれば、その正体はもう1人しかいませんね。そうです、蘇我入鹿です。

 それでは、「蒼」とか「空飛ぶ」とは、どういうことでしょうか。

 日本書紀では、斉明天皇元年5月1日の条に、竜に乗った者が葛城山から生駒山に飛んで行ったという記録が残っています。この人は、青い笠をかぶっていたということです。

 また、その斉明天皇の葬儀のときには、鬼が現れて大笠を着て儀式の様子を覗いていたとも書かれています。

 なんとも不気味なエピソードですが、扶桑略記によれば、これらの鬼の正体が蘇我蝦夷だというのです。蘇我蝦夷は、蘇我入鹿の父親であります。

 どうして蘇我蝦夷が斉明天皇に祟るかと言えば、蘇我蝦夷は乙巳の変(645年)で死亡しているのですが、その時の天皇が斉明天皇(当時は皇極天皇)だったからでしょうか。

 そうだとすると、コウセイ皇子の守護霊(トーテム)名を『空飛ぶエビ(フライングシュリンプ)』としても良かったのですが、斉明天皇を恨むのであれば、いきなり頸をはねられた蘇我入鹿の方が「鬼」にふさわしいのではないかと思いました。

 コウセイ皇子の守護霊(トーテム)の名前は、このようなエピソードに由来しています。

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