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駄文徒然草  作者: シゲっくす
12/13

ドクターペッパーをできる限り美味そうに表現してみる

今日も元気に深夜テンション。ここ二日間、小説を読んだ影響もあって、頭の中は小説モードだ。あの詳細な情景が浮かぶ、小説独自の感覚を忘れないうちに練習しておく。

夏には麦茶やポカリスエットといった旬のようなものがあるけれど、味覚が平均値よりも外れている私はドクターペッパーに手をつける。

『シュタインズ・ゲート』でその存在を初めて知った私は暑さで乾ききった喉を潤す、というのはあくまで名目にすぎず、実際にはオカリンの気分を味わいたかっただけだった。暑い夏のラボでメンバーと団欒する。コーラやジンジャエールではなく、一般的には"不味い"とされるドクターペッパーにあえて手をつけて通ぶるあたりが、オカリンという人物がどういう奴なのかをどんな言葉よりも端的に表していた。



と、私は思うのだが肝心のドクターペッパーを飲んだ事がない。コーラと変わらぬ見た目をしているため、味はコーラに近いものなのだろうか。

おそらく、ペットボトルの形状から考えたら炭酸飲料だろう。とか、それくらいの誰にでも想像できるような予想が頭の中を駆け巡った。

厄介なのは「不味いことで有名」である事。コーラに似たような見た目で、おそらくはコーラのそれと近いであろう味でどうやって「不味く」なるのだろうか。甚だ疑問であった。



「これは飲んでみなければ分からない」

何でも実践あるのみ!百聞は一見にしかず、とは私がよくここの小説で書いている諺だが、案外思い切って踏み出してみると「こんなもんか」と、身構えていたものがそんなに大したことがなくて拍子抜けすることがある。ドクターペッパーもおそらくそういう類の物だろう。

しかし困ったことに、私の住んでいる地域にはめったにドクターペッパーは出回らないため入手は困難であった。



数年後、買い出しのためにスーパーへ寄った際に、ドリンクコーナーでドクターペッパーが陳列されているのを目撃した。案外、指名手配犯を発見するかのような興奮は起こらない。さすがに「飲もう」と思ってから年月が経ちすぎてしまい、以前のようなドクターペッパーへの好奇心は薄まってしまったのだ。それでも、もうこの機を逃したら私の地域ではドクターペッパーが飲めなくなるだろう、と思い購入した。たったの96円を惜しんだばかりに、美味かろうが不味かろうがドクターペッパーの味を知らないまま終わってしまうのは、私の中で許せない事だった。



ガタガタと舗装されていたり、されていなかったり凸凹とした道を、バッグに"それ"を入れながら走る。家に着けば"それ"の初体験だ。シュタゲのオカリンが愛した"それ"を私もついに飲む時が来たのだ。家に帰るや否や、すぐにバッグから出し、それを開ける。プシュッ!という炭酸飲料お馴染みの空気の音をあげながら、他の飲料とは似ても似つかぬ匂いを"それ"は発していた。恐る恐るゴクリ、と喉を潤す。



美味い。あれだけ不味い不味いと言われていたドクターペッパーだが、思っていたようなエグ味もなく、むしろ今まで「ありそうでなかった甘さ」に感動を覚える。何を血迷ったのか、今度は温めて飲む。美味い。炭酸が抜けて明らかに体に悪そうな甘みを帯びたドクターペッパーだが、その甘ったるさが逆にクセになるのだ。

もちろん、「ようやく求めていたものに出会った」という感動によって補完されてる感は否めないが、それでも純粋に味が美味いと思えた。




数ヶ月後、久々にそのスーパーへ買い出しに行った際、ついでにドリンクコーナーに寄る。そこには私に味を教えてくれた"それ"は姿を消していた。

『小説家になろう』ということで、真面目に小説風に書いてみた。自分で言うのもアレだけど、練習にしてはうまく書けたかなと。この感覚を忘れないようにしたい。駄文失礼。

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