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9地区戦の2回戦・3回戦

この物語はフィクションです。

 2回戦・3回戦は今までの試合より楽だった。


対戦相手は強かったのだが、ガルベスの密着3魔法の胴タックルと、通常の接近戦の見極めが難しいのだろう。


終始ガルベスのペースのまま、試合を進める事が出来た。


ガルベス自身も戦闘に慣れてきたのか、相手の動きが良く見える様になってきた。



 今までの密着3魔法での超接近戦の塩試合では、相手が魔法を行使するタイミングしか分かってなかった。


それに合わせて回避して、再度密着をやっていた。


しかし、9地区戦以降は相手が何をしたいのか、今までよりほんの少し早く分かる様になった。


これもすべてヤキド先生の指導のお蔭だ。



「私は戦闘の基本である、騙し合いを教えただけですよ。


ガルベス殿は真綿が水を吸う様に、それを理解してすぐ実践に活かせます。


こんな事は普通出来ません。天性の感覚やセンスや才能が凄いです。


私がガルベス殿のレベルで、相手を読める様になったのは、最近の事です。


ガルベス殿が凄すぎるんですよ。」



 結果2回戦は、スコア 84 対 50で勝利。


3回戦は、スコア 97 対 50で勝利した。


2人共に整った顔立ちの鍛え上げられた戦闘職だった。


3回戦の観客には、ガルベス側に1,000人余りの女性がいた。


終了後に「ガルベス殿、ありがとー。あなたのお蔭で新たな世界に目覚めたのーー。」と謎の大声援を受けた。


何だろう、まあもはや何でもいいや。観客の方が喜んでくれたら、良かったんじゃないだろうか。



~~~~~



 ヤキド先生からは試合のビデオを大量に渡された。


毒食シド様の試合の内容だ。ビデオを見たのだか、「先読み」で相手を圧倒していた。


ガルベスの読める等とはレベルが段違いだ。


完全に少し先の相手の動きに合わせて、自分が最適な動きを選んでいる。


そうとしか見えない場面が何度も出てくる。



 これは短期の未来予知をしている。


そうでなければ、こんなに確信を持って試合で動けない。



毒食シドは超有名人だ。既に亡くなっているが、業績は測り知れない。


ヴィザンの聖母様の愛する人でもあった。


聖母様のお子様の内、12人は父親が毒食シドとなる。


長男の乳狂様・次男の尻狂様・三男の笑舐様の、ヴィザン3兄弟の父親。



 ガルベスは知らなかった。


毒食シドは男子個人本戦で、ベスト8が5回の戦闘職だった。


ガルベスの戦いの完成形が、毒食シドの戦い方だった。

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