そうこうしている内に9地区戦
この物語はフィクションです。
央海歴901年3月1日
今日は9地区戦の1回戦だ。果たしてどうなることやら。
「ただいまよりー。第10試合をおこないますー。
青ーコーナー、195cm・120kg。
不明の館所属、OP、OP、OP大好き。
揉みの魔術師ー、セリのドブネズミー。
男抱ガルベスー、ボウートウー。」
「ガルベス様ー、今日も男を嵌める様を見せてー。」
「もっと男に酷い事してー。創作意欲を頂戴ぃぃーー。」
なんか自分にも女性ファンが付いたのだが、おかしな事を言っている。
単純な声援が良いのだか・・・。何も言うまい。そんな事より対戦相手だ。
「赤ーコーナー、220cm・155kg。
首都レンタイ最精鋭部隊所属、超接近戦は俺の戦場。
ぽっと出の奴に本物を教えてやるぜ。
バレンダー、フロートスー。」
「バレンダの兄貴ーー、ボッコボコにやったって下さいーー。」
暑苦しいガチムチの男達が、バレンダ殿に熱い視線を送っている。
当のバレンダ殿は歴戦の戦闘職。
緑龍との戦闘禁止令前に、15頭を葬った猛者だ。何と緑龍を身体強化魔法で殴り殺している。
ダンディで渋いイケオジだ。カッコいい顔立ちだなぁ。
「アーユーオーケー。レディー・ファィト。」
先手はガルベスだ。密着3魔法を発動しての胴タックル。
バレンダ殿は微動だにしない。真っ向から受けて立つ構えだ。
接触する直前に密着3魔法を解除。右ストレートを顔面に打ち込んだ。
魔鈴紙は2枚割れた。
その後は通常の接近戦だ。
バレンダ殿は戸惑ったが、すぐに立て直して左右のパワフルなパンチを打ってくる。
ガルベスは回避と両手で捌き、攻撃をいなす。
次は右側面から密着3魔法で胴タックル。
いつものショート右鉄槌のモーションをした。
バレンダ殿は強引に肘打ちで迎え撃つが、ガルベスは密着3魔法を解除。
バランスを崩したバレンダ殿に、左ストレート・右ジャブ・左ストレートを食らわせた。
その後は密着3魔法で胴タックルから、いつもの塩試合と見せかけ、解除しながら通常の接近戦という流れが続いた。
バレンダ殿は途中で気が付いたのか、防御無視の連打連打でガルべスの魔鈴紙を削りにきた。
しかし時すでに遅く、それまでの先行分で何とか先に、バレンダ殿の魔鈴紙を50枚にした。
「勝負あり。スコア 67 対 50。
勝者青コーナー、ガルベスー、ボウートウー。」
ふう、めちゃめちゃ怖かった。
目の前を緑龍殴り殺した拳が、僕に向かって繰り出されるんだもの。
ビビッて体が硬直しそうになったが、何とかゲームプラン通りにやれたよ。
「ガルベス殿、見事な戦術ですな。
私と密着3魔法での超接近戦は、するふりだけで結局一度も無し。
すべてそう見せかける事で、私の動きを誘導していた。
そしてあなた自身は有効打を私に当て続けた。
私が気付いて猛攻を仕掛けた頃には、もう手遅れの状態にされていた。
完敗です。」
バレンダ殿はそういってハグをしてきた。
ガルベスもしっかりとハグをした時に、観客席から叫び声が聞こえてきた。
「いい、いい、、良いわー。渋いダンディオジとの絡みも良きよー。
やっぱり差しつ差されつで、作るわー。
創作意欲が、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!。」
なんか分からない事を言いながら、何十人という女性が走って行った。
きっとろくでもない事だろう。




