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1回戦

この物語はフィクションです。

 央海歴901年2月1日


「ただいまよりー。第6試合を行いますー。


青ーコーナー、195cm・120kg。


不明の館所属、OP、OP、OP大好き。


揉みの魔術師ー、セリのドブネズミー。


ガルベスー、ボウートウー。」


パチ、パチ、パチ、パチまばらな拍手が聞こえてくる。



 試合前の口上は、運営側が自由に書いて発表するのは知っている。


それにしたってあんまりな言い草だと感じてしまう。



「赤ーコーナー、190cm・102kg。


首都レンタイ最精鋭部隊所属、泣かせた女は数知れず。


勝手に崇めて集まってくる。僕を少し自由にしてくれ。


ロンー、グラスーガンー。」



キャーァーァー、ロン様ー。頑張ってー。愛してるー。


大歓声で女性ファンが叫んでいる。


何だろう200人程の女性が大騒ぎしながら、ロン様を凝視している。



確かに羽飛様とは系統が違うが、凄い美貌だ。きっとシアプが見てもメロメロだろう。


ただ、ロン殿本人はガルベスをじっと見ている。


その目に油断も驕りもない。どう戦うかだけ考えている集中した表情だ。


(侮ってくれれば勝機もあったかも知れないが、これは厳しいなぁ。)



そうこうしている内に試合開始直前だ。


「アーユーオーケー。レディー・ファィト 」



~~~~~



「う、動けない。これはまずい。」


 密着3魔法(トリモチ魔法・重力魔法・接着剤魔法)を駆使して、ロン殿を嵌めている。


相変わらずロン殿の魔法攻撃の際には、直前で回避と同時に再度の胴タックルだ。


「こ、こんな戦法が・・・何故避けられるんだ。」


左右のショートの鉄槌がメインだが、今回からは頭突きと左右のかち上げでも攻撃している。



お互いに身動きの取れない超接近戦なら、少ないモーションで有効な攻撃はこれらに限られる。


(思った以上にロン殿は対応出来てない。但し、魔鈴紙が今までと段違いに硬い。


ロン殿の魔力は70M半ば。耐久力が全然違う。)



「音響魔法。」


ロン殿は音でガルベスを攻撃してきた。普通はこんな手は使わないのだが、ガルベスの魔鈴紙は割れている。


(まずい、僕の魔力は30M後半。魔力差が大きいとこんな方法でも魔鈴紙は割れるのか。


ロン殿は戦闘技術よりも、知力の方が高いかもしれない。)



「音響魔法。」


(だが、同じ音を僕も発生させれば、音同士打消しあって無効化出来る。)



その後はいつもの塩試合。ロン殿が魔力差を生かして、攻撃を続ける。


ガルベスもほとんどは回避できるが、ミスって食らうものもある。


ギリギリの攻防の末に。



「勝負あり。スコア 53 対 50。


勝者青コーナー、ガルベスー、ボウートウー。」



「キャーー、ロン様ーー。」


「すげえ、ガルベス殿がロン殿に勝ったぞ。まじかよ。」


観客が大騒ぎして騒がしい。


ガルベスは疲労困憊だった。ヴィザンの体力測定並みに疲れた。


いつロン殿の攻撃魔法が来るのか、神経をすり減らして戦った。


何はともあれ勝って終わった。良かった。良かった。



「ガルベス殿、ありがとうございました。この戦法とあなたの読みにやられてしまいました。」


ロン殿がやってきてガルベスにハグをする。


ガルベスも試合が終わった喜びで、ロン殿をしっかりハグした。



「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! 創作意欲ーーーーーーー。


ロン様とガルベス様の肉弾密着戦。戦い切った2人の熱い友情。


差しつ差されつの激熱・激闘ーーーーー。


こうしちゃいられない、今すぐ描くわーー。」



何か30人程の女性たちが、訳の分からない事を言って会場から走っていった。

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