ギギロ様との模擬戦
この物語はフィクションです。
「う、動けない、なんだこれは。」
格闘訓練としてギギロ様と戦っている。ガルベスの戦法はワンパターンだ。
超接近戦に持ち込み、密着3魔法(トリモチ魔法・重力魔法・接着剤魔法)を駆使して、お互いに身動き不能にする。
攻撃の方の腕を固めて、ショートの鉄槌。空いた手は相手のベルトや服を掴んで固定する。
「ぐっ、火刃魔法。」
ギギロ様が魔法を行使する直前で、自分の魔法を解除して回避する。
魔法の打ち終わりに、自身に密着3魔法を掛けて胴タックル。
再度お互いを固めて、ショート鉄槌でゴッツ・ゴンと削る塩試合。
「まいった。まいった。ガルベス殿、降参だよ。」
「これは完全な嵌め技だね。ただどうやって、魔法のタイミングを読んだんだ。
この読みがなければ、攻撃を回避出来ないだろう。どうやってるの。」
「ギギロ様のパネルを見て、得意な攻撃魔法・ピンチの時の魔法行使のタイミングを図っています。
後は初見だと皆パニックになるので、対策されるまでに魔鈴紙を大分削れます。」
「まじかよ。そんなんでこんな綺麗に読まれるのかよ。ガルベス殿、それってすごい技能ですよ。
それとなんだけど、分かっても対応するのも難しいよ。
何とか距離を取りたいんだけど、クモの糸みたいに絡められてしまう。
うーん、これは俺も戦法パクっていいですか。
どうしても勝ちたい時に有効な戦法だね。」
「どうぞ、やってもらって大丈夫です。」
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美力国の希望者に初堀りをしている。今日は5試合をしたのだが、5試合目にガルベスの魔力が上がった。
魔力が20M後半→30M後半に上がったのだ。
今回はワイズマン・アワーは無しで出来た。
また自分の魔法の威力が大きく上がった事を感じる。
今ならショートの鉄槌で、先程より魔鈴紙を割れる確信がある。
「おっ、ガルベス殿。魔力が大きく上がったんですね。おめでとうございます。」
「ありがとうございます、ギギロ様。
そうだ今日はお祝いに、私が海老の頭・油エキスのチャーハンを作りますよ。」
「えっ、チャーハン・・・。なんでそんな貧乏くさい物を作るんですか。
ガルベス殿の出身地の風習ですか。」
「ギギロ様、まあ騙されたと思って、今晩のメニューは任して下さい。
教会の全員に振舞いますから。」
「旨っま、旨っま、これな、海老の頭・油エキスチャーハンンンァーン。
やっばいー。こんな料理あんねや。俺、人生で一番美味い飯食うてるー。」
「あわわわああわー、海老の風味が口の中で爆発するううー。
海老味噌がうま味の味を引き立ててるー、これ特級や。特級の料理やー。
王宮の料理にもこんなんないー。私ぬれちゃうー。びっちゃっびちゃぁになっちゃうー。」
自分でも食べるが怖ろしい味だ。脳みその記憶に刻まれる。
ただ、西教会長のチャーハンは最特級だった。
あれには及ばない。おそらく20年以上の研鑽がいるだろう。




