不明シチューを作らせて
この物語はフィクションです。
央海歴900年12月24日
6時30分 ガルベスは不明の館の厨房にいた。
不明大司教様と初めて掘り搾りした日から、半年が過ぎていた。
目の前には玉ねぎをスライスする専用機がある。
「ガルベス君、本当に今日の午前中は不明シチューを作るのかい。」
半年前まで直属の上司だった小長が話しかける。
「はい、懐かしいです。ここに立つと思い出が蘇って来ます。」
「ふう、君は変わらないねえ。
魔力が上がれば世界が変わるんだから、出世すると人が変わってしまう事も珍しくないのに。
私も若い子に何十人と抜かされて、その中には久しぶりに会っても無視される事すらあるよ。」
小長は部下が常時10人程いるが、面倒見の良い人だった。
ガルベスも不明の館に来てから何度もお世話になった。
「それは酷い話ですね。残念な事です。」
「まあしょうがないよ。残酷な事だけど、魔力も名誉も稼ぎも大きな差があるんだから。
その点君はとんでもないね。ヴィザン小勲章を聖母様からもらったのに、態度が何も変わらないなんて。
もしさあ、ガルベス君が今後に大大大出世しても、私の部下で玉ねぎスライスしてたと言っても良いかい。」
「ええもちろんです。何をしてきたかは生きてきた証ですから。
風俗の割引券をよくあげると、小躍りして喜んでいた事も言って下さい。」
「はっはっは。そんな事もあったねえ。それじゃ玉ねぎスライス宜しくね。」
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14時になった。自室にいるとシアプがやって来た。
「お兄ちゃん、不明大司教様なんだけど、お父さんの種で妊娠したわ。」
「まじかぁ。お父さんのホワイトの調査結果が良かったから、可能性はあったけど。」
「ええ、今日の16時に発表予定よ。これでお父さんに、求種権の中田氏依頼が殺到するわ。」
「お父さんはそれについて何て言ってるの。嫌になって無いかい。」
「今日来てもらった装面魔法使いの方からは、翻訳魔法で聞く限り、(女性と掘り搾りするのも、中田氏するのも嬉しい。
もし辛くなったり、出来ないと感じたら予め決めているサインを出す。)
という事になっているわ。今は何も問題が無いわね。」
「僕達3兄弟にこれから大量の異母妹と異母弟が出来るね。」
「そうね。ただお兄ちゃんにも、求種権の中田氏依頼が殺到するわよ。
現状お父さんの息子はお兄ちゃんだけだし、ホノウは年齢と時止草が無理だしね。
結構前からお兄ちゃんにも、求種権の問い合わせがあったけど、今まではお兄ちゃんの意向で断って来た。
今後はいよいよ決めないといけないわよ。どうするの。」
「シアプ、僕はマンでも出来るよ。もう大丈夫だよ。相手もシアプが選ぶ形で良いよ。」
「本当に良いの。答えた後にマン出来ませんは通用しないわよ。」
「大丈夫、大丈夫だよ。もう何も怖くないよ。
マナさんにマンでホワイトアウトさせてもらったからね。
もう他の人でも僕は出来るよ。」




