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初めてのヴィザン領

この物語はフィクションです。

 14時30分 ヴィザン領に到着した。


現在のヴィザン領はほぼ円の形で、中心に第1地区。一番外側は第5地区となる。


聖母様は第1地区にいらっしゃる。


ガルベスは不明大司教様の側近・ギギロ様に連れられて、ここまでやって来た。


聖母様にお会いする時は、ガルベス単独と聞いている。



「ギギロ様、私はヴィザンは初めてなのですが、ギギロ様は来られた事はありますか。


「私は延べ7回来ていますね。ヴィザンは人が大変多い領です。


一度迷子になると現在地が分からなくなります。


私もお恥ずかしながら3回迷子になりましたよ。」



 上空から第5地区~第1地区まで見てきたのだが、どこも人がギッチギチだ。


ドドド田舎出身のガルベスには、見てるだけで酔ってきそうだ。


そうこうしている内に、前方からヴィザン領軍がやって来た。


いよいよ聖母様とお会いする。緊張で今から手汗がヌルヌルだ。



~~~~~



「初めまして聖母様。不明の館より参りました。ガルベス・ボウトウと申します。


こちらは不明大司教様よりお預かりしましたアップルパイです。


お納めくださいます様にお願いします。」


「ガルベス殿、初めまして。聖母こと、フアン・ロヤルです。


こちらこそ宜しくお願いします。」



 聖母様は大変美しく、会うとオーラが凄すぎて圧倒されると言われている。


言ってる事はよく分かる。その通りだと感じる。


まるで後方から光が発せられて、輝いている様だ。


美しい。その美しさが力を帯びているのではないだろうか。


聖母様から目を放せない。不思議な気持ちになってしまう。



「ガルベス殿、犬パルミラ様の央海国での活動を、支えて頂きありがとうございます。


あなたのお蔭で沢山の央海国民の方が助かりました。


お礼にこちらを、ガルベス殿とシアプさんにお渡しします。


ヴィザン小勲章が2つです。」



 御付きの方からヴィザン小勲章を頂く。


レンタイ2分の1極小勲章と比べるとサイズが大きい。


国の勲章ではないが、領地でも勲章の発給はできる。


ヴィザンの今の領地の力・人気・ブランドは、レンタイ国とほぼ遜色が無い。


聖母様・領主の女衒様・次男の尻狂様・三男の笑舐様・前領主の炭豹様。



特に次男の尻狂様は突出している。


何せ魔力が90M。これは尻三国の前身である、尻王国の初代女王様・初代王様と同じ史上3人目。


尻狂様は緑龍災の発生から1年半経過した時、初搾りで90Mを出した。



また緑龍災終結から2カ月後に行われた、個人男子本戦(格闘トーナメント)で初出場ベスト4。


尻狂様は尻女神教徒の宝と言われている。



「謹んで御受け致します。勲章を頂きありがとうございます。」


 声と手が微かに震えているが、無事受け取れてほっとした。

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