ぶっ飛んだ女
この物語はフィクションです。
「はあっ、ううんぁ~。ふうぅ、ああっあふぅ。は、初めましてガルベス様、ロスト様。
レンタイ国・ヴィザン領より派遣されてきました、犬パスミラです。
よろっう~、ううんぁ、ああっ・・・。
良く聞かれる名前の由来なんですが、見ての通りですぅぅー。あうぅー。」
ここは屋外。今日の天気は薄い曇り。風は微風。10月下旬に入ったにしては、気温も暖かく過ごしやすい。
地震被害直後で雨や寒さがなく、その点の気象条件は良かった。
目の前の犬バスミラ様は、四つん這いになって、後方に大型犬がいる。
犬とエックスしているから、犬パスミラ様ね。
確かに見ての通りだ。とても分かり易いなぁ。
「健康ーーー、健康ーーー、健康になりますぅぅー。〇〇〇〇、最高ぅー。」
ピークは過ぎた様だ。落ち着いて話せる人だといいな。
ロストさんは目の前の事が理解出来ない様だ。
呆然と立ち尽くしている。
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「ふう、お待たせしました。まあこれには深い訳がありまして。
まず、ロスト様。私は犬と一発やった後で無いと、貴方を56していたかも知れません。」
会話が出来ても、犬パスミラ様の言う事は狂っている。
「今日という日、央海歴900年10月21日は、私にとって特別な日になる予定でした。
子供の頃からずっと憧れ続けていた羽飛様。その羽飛様に中田氏して頂けるのが今日だったんです。
2年間の間にコツコツ実績を作って、評価を上げて。賄賂送って。
無数のライバル達を相手に、ようやく割り込んで順番を掴みました。
それを今回の地震が・・・何もかも壊したんです。
羽飛様のマネージャー様には既に、今日の辞退の連絡をしました。
その方からは理由の如何を問わず、オファ-側からの申込辞退は、今後3年間の順番禁止となりますって。
分かりますよ、そりゃ。羽飛様は超人気のジョセ紳士ですから。
こうゆうペナルティを設けて、簡単に計画が変更されない様にする事。分かりますよ。」
「あのう、申し訳ありません。犬パスミラ様。
あなたの大切な予定を今回の地震が壊した事は分かりました。
それとロストさんを56す話とはどう繋がるんでしょうか。」
ガルベスとしてはそんな事を聞きたくない。
早く救助活動に取り組みたいが、目の前の犬パスミラ様からはまだ喋りたい事がある様な気がする。
何か全部を喋らせないとかえって危険な感じがする。




