56したい理由
この物語はフィクションです。
犬パスミラ様はロストさんの髪を掴んで、顔を地面に叩きつけた。
2回、3回叩きつけた所で、ガルベスが犬パスミラ様を、後ろから羽交い絞めにしてロストさんから引き離した。
「な、何をするんですか、辞めて下さい。ロストさんが死んでしまいます。」
「こいつらが勝手な事を言って、勝手な事をして、責任も取らずにいる。
こいつらが悪いのよ。私の求種権を返してよ。
聖母様には命を救ってもらった恩があるから、私はここまでやってきたわよ。
でも、でも納得出来る訳ないでしょうーーー。」
犬パスミラ様の力は強い。魔力もガルベスより遥かに多い。
ガルベスが引き剝がされそうになった時、大型犬が近づいて来た。
「ワフッ、ワフッ、クーン。」
犬パスミラ様の力が弱まった。大型犬とお互いに、目をじっと見つめ合っている。
「そうね、もうどうしょうも無いわよね・・・。」
理由は分からないが大型犬は仲裁をしてくれた様だ。
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ロストさんに回復魔法を掛けていると、犬パスミラ様が洗いざらい話してくれた。
ヴィザンの聖母様は今回の地震の救援について。
前回と同じく次男の尻狂様を頼った。(他のヴィザンのすべての人達は、ロストさん達を助ける事に反対している)
尻狂様からは今回ばかりは賛成出来ませんと。
前回のロストさん達をヴィザンで引き取る件と、今回の救援活動では形が違うと。
そもそも大神様が救世主様を、ミスラ諸大陸に遣わしたという話については。
尻女神様・救世主様・尻女神教徒すべてを侮辱している。
救世主様は自身は気にしていないので、ジョセ国とダント国に派兵取り止めを依頼したが。
やはりすべての尻女神教徒は、深い恨みをロストさん達に抱いている。
尻狂様としてはヴィザンで引き取るならば、自分の目の届く所で一生かけて矯正させる。
しかし、彼らを央海国で助けた所で、彼らは尻女神教徒に感謝等しない。
根本の考え方として、彼らは尻女神教徒を人外の化け物等と思っている。
ロストさん達は敵だ。母上のご希望でも、今回は賛成出来ませんと。
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尻狂様に断られた聖母様は、この救援を成功させる能力があるのは、犬パスミラ様だけと思い定めた。
犬パスミラ様に各種の見返りと、羽飛様への求種権の中田氏について必ず埋め合わせをする事を約束した。
その上でヴィザンが本件についての白紙委任状を、犬パスミラ様に渡した。
署名は領主の女衒様・聖母様・尻狂様・三男の笑舐様が行っており、犬パスミラ様の行動はすべてヴィザンの責任となる。
現在分かったのはこの状態となる。




