また異動
この物語はフィクションです。
「酢豚にパイナップル入れたいけど・・・ぶつぶつ・・・駄目な人もいるし、パイナップルの搾り汁にしよう・・・分量は・・・ぶつぶつ。」
「この餡ならば・・・ぶつぶつ・・・思い切って中級の豚肉を下級に変えて、脂身の量を・・・調整が上手くいけば・・・ぶつぶつ。」
今朝も朝5時に起きて、身支度をして食堂に来たら、お兄ちゃんと料理人の方がいた。
教会長様への対抗心でレシピを研究している。どんどん酢豚が出来ているが、どんどん特製別袋に入れている。
おそらく他の人にも食べてもらって感想を聞くのだろう。
真剣な顔で鍋を振っている2人を見ると、おっパブの割引券で一喜一憂していた人と同一人物とは思えない。
料理人の方については、なんらなチョット格好が良い。
13時半に目が覚めた。朝ごはんの後に眠ってしまった。お兄ちゃんも隣のベットで寝ている。
お兄ちゃんの方を見ていると、ちょうど目覚めた様だ。
「シアプおはよう。」
「お兄ちゃん、今は13時半よ。お疲れ様。いつもありがとう。」
「何だよ、どうしたの。なんかあったの。」
「何でもないわよ、ちょっと嬉しかっただけよ。」
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食堂にやってきた、お昼に軽く何か食べたい。
私も林檎なら剥ける。お兄ちゃんは皮付きが良いので、切ってそのまま渡す。
「ガルベス君、シアプさん。ちょうど良かった。今2人の部屋に行こうとしてたんですよ。」
教会長様がやってきた。何だろう、今日の各国代表会議の結果が出たのだろうか。
「不明大司教様から辞令が出ました。私とガルベス君とシアプさん。それとマナさんと料理人の方は、西教会に異動です。」
「・・・異動・・・ですか。」
「はい、正確には私の子飼いの8人と一緒です。北教会の後任は私の兄弟子です。
彼は私より更に出来る男です。もっと尻女神教徒を増やしてくれます。」
「あのう、教会長様はそれで良いんですか。北教会をビックにするって頑張って来たのに。」
「お2人と私は同じです。不明大司教様の派閥が力を付けるには、この形は理想的です。
北地区は兄弟子に教会長をやってもらうのが最善です。
私が太鼓判を押しますよ。
西地区の教会長になった私とあなた達ならば。今はほとんどない、西地区から尻女神教徒を獲得出来る可能性があります。
また一からですが、お2人とも宜しくお願いしますね。」
そう言うと教会長様はスーツケースを1つずつ、私とお兄ちゃんに渡した。
開けてみると100オウカ札がぎっしり入っている。
「次の活動資金ですか。凄いですね。」
「違います。お2人それぞれの報酬です。東南教会に連れて行った新米の、尻女神教徒のキックバックの1部です。」
「はえっ・・・これ貰っていいんですか。」
「もちろんです。あなた方なら散財もしないでしょう。
私からのアドバイスとしては、手元資金があれば実弾として使えます。
誰であっても効く相手には、絶大な効果がありますよ。」
「それはつまり、今後は私達も実弾を使って、活動してねって事ですか。」
「ええ、そうです。誰に渡すか、いくらにするか、見せ金に使うか。これは痺れますよ。」
雪系で整った顔立ちの教会長様なのだが、一瞬お顔が漆黒に見えた。




