マナさんの過去
この物語はフィクションです。
15時30分。北教会の裏庭に来ている。
車椅子はマナさんに押してもらっている。
「マナさん、パネル(個人情報の塊・何から何まで載っている)を見たんですけど。聞いてもいいですか。」
「ええ、シアプさん。何でも聞いてください。何でも答えますよ。」
卒直に聞いてみた。マナさんには同性とのエックスが310回と記録がある。これってマナさんはビーサンなのかと。
マナさんの話ではその通り、私はビーサンだったと。
19歳の時にヴィザンの新風俗で働いていたそうだ。
布面積の小さい小さい水着を付けて、同性のお客様と寝技を掛け合う。
胸部装甲を生かした密着技が大人気で、短期間に相当稼いだとの事。
今でもパネルを見て、密かに同性からオファーがあるのだが、全部断っているとの事だった。
自分は今ストレートになっていると自覚していると。
「その時のお客様はビーサンの方なのですか。」
「お客様の9割以上はエルサンの方でしたよ。それ以外の人が、ビーサンとテイサンでしたね。」
「どうしてヴィザンの新風俗で働こうと。」
「ありふりた理由ですよ。家族の借金の返済の為です。伝統風俗では自分程度の人は沢山いましたし。同性を相手にするとドロが高かったんですよ。」
明るく言ってくれているが、きっと壮絶な体験だったと思う。
風俗では店員は客を選べない。NGを出す権利はない。
いくら元々ビーサンだったとはいえ、相手を選べずに310回は・・・。
マナさんはお兄ちゃんに、どんな女が近づいても一切嫉妬を見せない。
同性相手に相当苦労したのだろう。じゃなきゃ隠しても感情は絶対出る。
「シアプさんがお望みなら、1試合しても良いですよ。」
気合の入ったジョークが飛び出す明るい人だ。マナさんとの出会いは良い出会いだったと思う。




