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固い憎しみ

この物語はフィクションです。

 央海歴900年8月23日


17時00分  央海国・西教会


 今日のお仕事は無事に終わった。


昼から延々とシチューを作り、同時にパンを焼いた。


そのパンもまた目を覆いたくなる品質だった。


当然、外3級を下回る評価無しだ。



「ガルベス殿、本当にありがとうございました。


おかげ様で当面の餓死者を出す事は避けられました。


あの、明日も朝から来て頂けるとの事ですが、宜しいのでしょうか。」



 この方はロストさん。


西地区の変態経済特区に来ている人たちの顔役だ。


「はい。明日は朝の7時にこの場所に来ます。


それから作り始めて、8時には提供を始めましょう。」



「ガルベス殿・・・。申し訳ございません。


我々は救世主様を、大神様がミスラ諸大陸に遣わしてくれたと主張したのに。


尻女神教徒のあなたにも、我々に対する恨みがあるのに。


施しをして頂いて本当にありがとうございます。」



「ロストさん、大丈夫ですよ。


尻女神教徒の中にも、気持ちの整理が付いた人は沢山いますから。


気にされなくて大丈夫ですよ。」



 とは言ったものの・・・自分で言っておいて気持ちの整理が付いた尻女神教徒はいるんだろうか。


あの発言は尻女神教徒の心に恨みとして根付いている。


『私は尻女神様からの依頼で、ミスラ諸大陸に派遣された。』


救世主様は当初から何度もそうおっしゃられていた。



緑龍災を解決される前も、解決後も。


外国に行って要人との公式の場で、何度もその発言をされていた。



それに対して央海国の1部から。


「救世主様は大神様がミスラ諸大陸に派遣して下さった。」


との主張された事は衝撃的だった。


しかもその主張が央海国全体に広がり、央海国ではそれが事実の如く認識された。



結果、レンタイ国以外の尻三国である、ジョセ国・ダント国が激怒。


緑龍災で疲弊していたにも関わらず、両国合わせて250万の軍を央海国に派兵を決めた。


派兵そのものは、直後に救世主様の仲裁で取り止めとなった。


目の前のロストさんは、その主張をした1人だ。



~~~~~


用語解説 


※救世主様(緑龍災を解決してくれた方。尻女神様がミスラ諸大陸の為に地上に派遣された。降臨から10日でミスラ諸大陸への緑龍の出現を止めた。その後1ヵ月はミスラ諸大陸に滞在した後に、天に還ったとされている。)



※大神様(ミスラ諸大陸を作ったとされる神様。多様な宗教・宗派のあるミスラ諸大陸でも、大神様への信心はだれもが共通して薄く持っている。)



※緑龍災(央海歴897年1月~央海歴900年1月に発生。毎日午前11時に10Mの緑龍が各地に出現して、大暴れを繰り返した。15分経過すると緑龍は煙の様に消えて無くなる。余りに大きな被害が続出する為に国が滅亡する事もあり、ミスラ諸大陸の総人口を約25%減少させた。)



※ジョセ国(尻三国の1つ。ガルベス・シアプの所属するレンタイ国からは西隣りの国となる。現在の王様は希望女王様。)



※ダント国(尻三国の1つ。レンタイ国からは東隣りの国。現在の王様は建築王様。)

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