不明大司教様より
この物語はフィクションです。
央海歴900年8月10日
9時00分 央海国・北教会
不明大司教様より北教会に、ビデオレターと小包みが届いた。
教会長様に呼ばれたお兄ちゃんと私は、背筋を伸ばしてビデオを見ている。
「2人とも本当にありがとうね。私は正直あまり期待していなかったのよ。」
歯に衣着せぬ物言いに、不明大司教様らしいと思う。
「2人への褒賞として用意したわ。レンタイ4分の1極小勲章を受け取って。」
不明大司教様が画面でそう言うと、ビデオレターは終わった。
勲章、勲章ですって(汗)。
レンタイ国が授与する本物だ。国の勲章だ。
教会長様から手渡しされた勲章をじっと見る。
隣でお兄ちゃんが震えている。勲章自体は大きめのボタンサイズだ。
「北教会は調子よく稼働出来ています。
今の時点で東南教会に連れて行って、尻女神教徒として研修を受けている人は、412人になります。」
今まで脇目も降らずに突っ走って来たけど、そういえばそんな人数になるのね。
「実にこの半数の206人が、お二人の紹介状で北教会にやって来た人になります。
私も不明大司教様から、レンタイ2分の1極小勲章を頂きました。」
教会長様も興奮している。目が座っている。
「今後もお互いに仕事を頑張りましょう。
私達の働きで不明大司教様がお喜び頂けたなら、最高ですからね。」
いつもの間延びした甘ったるい喋り方ではない。
不明大司教様に真摯に仕える神父の姿がそこにあった。




