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狼の亜人

この物語はフィクションです。

 央海歴900年7月28日


15時00分  央海国・北教会


僕は今さっき尻女神教徒への希望者への仕事を終えて、北教会に帰って来た。


すぐに掘り搾りの受付に行こうとすると、シアプから書類を渡された。


何だろうか。だがまず読んで欲しいとの事なので目を通す。




 (央海歴900年7月27日  10時00分~)


央海国東部の緑龍汚染地域を浄化魔法で清める清掃団が、突如現れた3人の狼の亜人に襲撃を受ける。


清掃団の2名が死亡の上に、清掃団には負傷者多数。



緊急連絡を受け付近の央海国軍と、協力組織である本物徒弟団が現地に急行。


3人の狼の亜人と会話を試みるも意志疎通が出来ず。



軍は通首具と通耳具(共に話す言葉を央海語に翻訳して、互いに会話が出来る魔道具)を使用。


相手に話しかけるも相手からの激しい攻撃により、更に央海国軍3名が死亡。



央海国軍はこれ以上の対処が不可能と判断、協力組織である本物徒弟団に戦闘を依頼。


3人の狼の亜人は戦闘により死亡。



戦闘終了後に浄化魔法を掛けた地域を調べた所、子供の狼の亜人1名を発見。


意思疎通は出来ないものの、大人しい為に軍が保護。



本件に付き亜人国より調査団の申し出があり、央海国は了承。


合わせてレンタイ国に翻訳魔法の名手である、装面魔法の使い手の派遣を要請。


レンタイ国はこの申し出を了承、熟練の装面魔法使いを央海国に派遣。



~~~~~



用語解説


※緑龍汚染地域(緑龍災で緑龍が大量発生した後に、原因不明の汚染物質で汚染された土地。人体に有害な物の為に、人は立ち入り禁止)



※浄化魔法・清掃団(緑龍汚染地域に対して、浄化魔法を掛けると汚染物質が霧散される。浄化魔法を使える者が集められた組織)



※狼の亜人(ミスラ諸大陸の亜人は一般的に、目の周囲と鼻回りに動物の毛がしっかりと生えている。狼の亜人は顔の一部のみがその状態。他の部分は完全に人間)



※本物徒弟団(団長の本物殿が採用し厳しい訓練を積んだ、高魔力者による組織。央海国とは長期の契約を結んでおり、緑龍災でも活躍)



※亜人国(央海国からすると南方にある新興国。国王の亜人王様が亜人への差別主義に目を光らせている)



※装面魔法使い・翻訳魔法(激難易度の翻訳魔法を使用可能な魔法使い)



~~~~~



15時15分 同


「おいおいシアプ、これってトンデモナイ事になってるじゃない。」


「そうねお兄ちゃん、これは大事になりそうよねぇ。


ただね、これから心配になる事って、何だか分かるかしら。」



「えーと、これって緑龍汚染地域に浄化魔法を掛けて、浄化・解放した場合。


今後は何が出てくるか分からない・・・ってことか。


今までは何事も無く、元々の地域の緑龍汚染だけ無くなっていたけど。


今後は違う可能性がある・・・よね。」



「そうね。もしかしたら央海国はこの事を知っていたんじゃないかしら。


だから経済の復興よりも、軍事の増強に注力していたんじゃないの?。


それなら央海国が尻女神教徒を増やす事に、注力している事も分かるわよ。



国民が尻女神教徒になる事が出来れば、央海国としては今までより高魔力者が増える。


だからこの危機に備えて戦力アップの為にやっていた・・・のかしら。」

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