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唐物が人気

この物語はフィクションです。

 西暦1582年6月15日


15時00分  近江国・安土城


「皆様、日の本では明の陶磁器が大人気ですので。


有名な産地の景徳鎮とその周辺に行ってまいりました。


ただ正直に言いますと、私に陶磁器の良し悪しは分かりませんので。」



「現地でも高価な純白の白磁『象牙白』が綺麗なので、適当購入。


他には五彩(色絵)が綺麗な『万歴五彩』とか。


青花磁器(染付)も青色と白地の対比が・・・、大量購入。」



「自分でも勝手にこれは良いなぁ~って、思う物は別に確保しましたので。


残りは織田様に差し上げます。」



「ごくっ、ガルベス殿。


こ、これは見事な品ばかり・・・、一体いくら掛かって・・・。」



「日向守殿。いくらかは私も余り把握しておりません。


現地の商人の方々の言い値で買い漁って来ました。


どうでしょう、ボッタクられたり、偽物を掴まされたりしてませんか。


それだと申し訳ないので。」



「儂(日向守)も大殿も、これらの品々に関しては煩い方です。


・・・コレは価値が低いですな・・・。


コレも日の本では二束三文の価値も無い。


う~ん、全体の1割は高価な値段としては、詐欺に等しい物ですが。


残りの9割は引く手数多の最高品です。」



「へぇ~、思っていたよりもずっと割合が良いです。


9割も最高品なら現地の商人の方々も、概ね誠実な商売をされていたんですね。」



「ガルベス殿。本当に宜しいのですか?。


この最高品の中には、日の本での国宝級に相当する物も含まれていますぞ。」



「全く構いません。私が個人的に良いなと思う物は、もう取りましたので。


後は織田様がどの様に使って頂いても構いません。


あっ、それと以前に織田様からレンタイ国に送って頂いた、4点の茶器なのですが。」



「私はレイナ様からレプリカを5セットもらっていました。


良かったら3セットを織田様に贈りたく。


これがその実物です。」



「おおおお!!、九十九茄子(茶入)、松島(肩付茶入)、三日月(葉茶壺)、松花(茶壺)じぁ~!!。


そ、それも3組もあるぞぅ~~!。」



大殿様が絶叫しながら茶器に食いついた。


「ぬぅ~、儂が長年愛用して来た茶器・・・、しかも寸分の違いも無い物が3組・・・。」



「大殿様。あのレイナ様が作ったレプリカですので。


あくまで『本物』はレンタイ国の宝物庫にありまして。


レイナ様が『本物』を10分程借りて、『元気の押し売り号』で複製したレプリカですので。」



「「「改めてレイナ様のお力は凄かったのだなぁ~。」」」



「そうですねぇ。本人様と2人の侍女の方々は凄い方達でしたよ。


色んな意味で・・・。」

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