最終回特別編後半戦
CM開け。
「ははは! どんな占いなの? 」
「それが…… この水晶玉に映った人物があなたの運命の人ですと。
基本的には恋愛占いですね」
「ほう。それは面白そうですね。では一つ占ってもらいましょう」
「でも熊田さんは奥さんいらっしゃいますよね? 」
「はい。奥さんどころか子供もかわいいペットだって。それが何か? 」
「運命の人は奥さんになるかと思うんですけど」
「そうだぜ! 他の奴はあり得ない」
「そうですか? でも運命の人が気になるな」
「分かりました。では覚悟はおありのようですね。
集中しますので依頼人以外の方は外して下さい」
「おいおい今試合中なんだけどよ。本気か? 」
「早くお願いします。集中しないとぼやけるんです」
「ではボウ田さん退場で」
「嘘だろう? まだ何も文句言ってないって」
「ハイ静かになったところで占いお願いします」
「ではさっそく…… 何も考えずにこの水晶玉を見てください。
どうですボヤっとでも映りませんか? 」
「はい。薄っすら輪郭が。この方が運命の人? 」
「そうです。もう間もなくはっきりするはずです。よろしいですね? 」
「はい? 何かトラブルでも? 」
「運命の人を知ればあなたは間違いなく行動にでるでしょう」
「それは確かに! しかし私も男です。受け入れようかと。
たとえあなただとしても受け入れます」
「もう何を? では間もなくはっきりするでしょう。確認してね」
「何とこれはまさかのボウ田さん。すると私の運命の相手はボウ田さん」
「ええ? それはいくら何でも…… 」
「動揺されても…… 」
「おいどうした! 運命の人は見つかったか? 」
「勝手に入らないで! まだ占いの最中ですよ」
「うるせい! 解説に戻らせてもらうぜ」
「おっとボウ田さん暴言だ! 再びの退場処分か? 」
「そんなことはどうでもいいからさ運命の相手分かったの? 」
「はい。ばっちりです。何とそのお相手は…… 」
「ではここで試合に戻りましょう。どうです解説のボウ田さん? 」
「何かおかしくないかお前ら? 大体実況は顔を赤くしてるし。
このねーちゃんは慌ててるしよ」
「鋭い指摘。しかし試合が始まってしまいます。
ここは再びグランド解説のトノサキさん! 」
「はい。グランドレベルのトノサキです。先ほどの会話が漏れてましたよ」
「おっと…… これは切り忘れ。恥ずかしい。私も配信者になれますかね? 」
「無理じゃない。人気ないし。そもそも誰が見てるのかも分からないしよ」
「切り替えて。トノサキさん! 注目選手をお伺いしてもよろしいですか? 」
「そうですね。うーん。ダーゲン選手ですかね。
彼が出ると出ないとでは打線の厚みが違って来る」
「ありがとうございます。では続きです」
六番サード腹ペコ魔人のタケ
「かなり独特な人ですね。見た目もかわいらしい」
「はい。何でもかんでもおかわりするのでこのような名前になったと聞いてます」
「すると芸名? 」
「さあ…… 詳しい情報は選手名鑑かお近くのアレクサ―にでも」
「ははは! 彼もこのチームを支えたこのチームの顔。ベテランさ」
「そうですね。最後まで頑張ってもらいたい一人です。続けましょう」
七番DHメヒア
「幾度もチームの危機を救ってくれた助っ人救世主。
彼がここにいると打線の切れ目がない。
一発が魅力的。たまに代打で登場して一振りで決める場合もありましたね」
「そうそう。怖いんだから」
「本編でも大活躍でしたよね」
「うん。ウイニングロードの守り神を倒したのは圧巻だったよ」
「では占ってみましょうか? 」
「時間がないから次行こう! 」
八番キャッチャー森の妖精
「妖精さんって見えるんですか? 男の子? 女の子? 」
「さあ…… ですがビアンカさんも森の妖精だとか? 」
「お恥ずかしい。マリーに巻き込まれまして」
「黒歴史って奴かい? 」
「もうそれ以上は止めて。思い出すだけで赤くなる」
「ビアンカさんは置いておくとして森の妖精についてはいかがですか? 」
「そうだな。強打のキャッチャーは魅力的だね。
当時はライトやったりしてた気がするな。
我慢してキャッチャーで使ったことで成長したと思うよ」
「そうですね。三番に定着してからチームの顔になったかなと」
「うん懐かしい。それが復活とは嬉しいね」
「それでは最後のバッターです」
九番レフト・ネコ
「俊足でスイッチの脅威のラストバッター」
「そうだよな。ここで出塁されると相手ピッチャーは発狂するんだよね」
「はい。ルックスもよく人気もありましたね」
「それは素敵な方なんですね。一度お会いしてみたいです」
「そうですね。では続きましてヘルド村の面々を紹介しましょうか。
おっとその前にCMです」
「それではヘルド村の注目選手をお願いします」
「そうだね。やっぱりダーゲンの活躍がみたいな」
「いえ…… そうではなく」
「だったらトノサキに頑張ってもらおうかな」
「だからそうではなく」
「ああはいはい。新加入のメンバーの出来が優勝の鍵だね。
彼らが活躍するかどうかがすべて。後はピッチャー次第」
「それでは間もなくプレイボールです。一言ずつお願いします」
「戦力も整って来てるみたいだし楽しみだな」
「優勝を占ってみましょうか? 」
「それはまずい。当たったら危険。ではボウ田さんずばり優勝に必要なことは?」
「うーん。何かな? 強いて挙げれば…… 」
「ずばり運でしょう! 」
「ビアンカさん。真似は結構ですので。運とは? 」
「適当に。風を味方につけるのはどうですか? 」
「それも悪くないが審判を味方につければ怖い者なしさ」
「おっと? それは問題発言! まさか? 」
「脅せばいい。睨みつければきっと味方になってくれるさ」
「それは反則では? 」
「ううん。グレーさ。どこかのチームもやってたからね」
「おっと…… 怪しくなったところでプレイボールが近づいて参りました」
「楽しみです」
「そうだよな。では菓子でも食ってリラックスしながら解説するかな」
「うん? 間もなく放送時間となりました。残り三分ほどです」
「ちょっと宣伝は? どう言うこと? 信じられない! 」
「大変申し訳ありません。試合開始直前から三十分ほどの中継でした。
どうぞご了承ください」
「でもどこよりも遠い予想しないといけないんだって! その為に来たんだから」
「宣伝に決まってるでしょう。ビアンカとマリーによる王子暗殺…… 」
「一位はもちろん我がヘルド村オーンズで二位は…… 」
「だから私だってば! 」
「違う! 予想を最後まで言わせてくれ! 」
「ダメ! こっちが大事なの! 」
「何を言ってる? 一番大事なのはペナントの予想だって! 」
「違うでしょう? 」
「ハイ二人ともそこまで! ピッチクロック違反で退場してもらいますよ? 」
「嘘だろう? 」
「何それ? 」
「ではプレイボール! 」
こうしてようやく戦いが始まるのだった。
特別編<完>
ボウ田さんによるどこよりも遠い今シーズンの順位予想。
一位 ヘルド村オーンズ
二位 N.F
三位 O.B
四位 S.H
五位 L.M
六位 R.E
特別編 うーざー × ヒロインタブー
次回予告。
『見習い錬金術師』(仮) ファンタジー 五月末予定。
『夏休み島の巫女』(仮) 恋愛冒険モノ 六月後半頃。
『タピタピクライシス2』 続きモノ 八月後半頃。
すべて予定であり変更の場合アリ。
三月末現在。




