チョコっと忘れてるような……
腹ペコ魔人のタケの活躍でネローワンを叩きのめす。
これでもう彼も俺たちの仲間だ。何があったのか知らないが戻って来てくれた。
ダーゲンも大喜びだしアッキーだってもちろん銀爺も笑顔。
さあこれで山賊は勢ぞろいしたかな?
ツー爺も首を長くして待っているだろう。
今回のヒーローのタケは未だに白米を食べ続けている。
そんなにうまいのか銀シャリは? ご当地の米を使用してるからそれは当然か。
それにしてもここにも平和が訪れたんだろうな。俺はよく知らないけど。
さあではネローワンを連れて皆でヘルド村に戻るとしよう。
ヘルド村。
「皆よくやってくれた」
歓喜のハイタッチで迎えられる。とても誇らしいこと。
落ち着いたところでツー爺のありがたい話を聞く。
「これでようやく完成された。レジェンドたちもよく戻って来てくれたと思う。
それからうーざーもよくやってくれた」
達成記念に銅像を建てると言ってくれたが断る。
俺の主義に合わないからな。爺じゃないんだしな。
「そうか。残念だよ…… 」
ツー爺は落ち込む。それほど俺のことを気に入ってくれたのか?
「ツー爺? 」
「悪い。何か忘れてる気がするんだ。ちなみに森の妖精はすぐにでも来るそう。
でもこれは違うし…… うーん」
ツー爺は長考モードに入る。これは待たされるぞ。
「どうしたんすかツー爺? 考え過ぎなんですって」
ダーゲンがからかう。
「うーん。やはり思い出せない。トノサキよ。代わりに思い出してくれるか? 」
ツー爺の無理難題に応えようとトノサキが頭を捻るが出て来るはずがない。
いくらユーティリティープレイヤーでもできることとできないことがある。
「うーん。やはり一人足りない気がする。だがどうしても思い出せない」
「ははは! 気のせいですよ。どうせ年でもうろくしたんでしょう」
ダーゲンは遠慮がない。
「いや気のせいではない。ならばトノサキが代わればいいのか? 」
ああでもないこうでもないと思考を巡らす。まあそれはいいか。
役目を終えヘルド村も復活したことだしそろそろ旅立つかな。
「悪いうーざー。ダーゲンと二人で行ってきてくれないか? 」
もう完成されたはずの山賊。それでも俺に行けと言う。
渋々受け入れる。どうやらすぐそこらしい。
こうしてツー爺の使いで隣のシーチバテリアへ。
昔からの関係で決して仲がいいとは言えないシーチバテリア。
そんなところにお使いに行く。
はっきり言えばライバルだ。
ただ圧倒的にあちらの方がオシャレなので太刀打ちできない。
それがヘルド村とシーチバテリアの力関係。
いざシーチバテリアへ! ダーゲンと猫とレッツゴー!
シーチバテリアは隣と言っても陸で繋がってるのではない。
だから行くには橋を渡らないとならない。
では渡し船に乗って憧れの地シーチバテリアに。
「おっとお客さん。暴れないで落ちますよ」
浮かれてつい二人で。お洒落な町に行くので舞い上がってる。
「ああ乗り物ですか? それは豪勢ですが混んでますよ。
今はおかしなイベントがあるので強風スタジアムを覗いて行かれるといいかと」
お勧めだそう。今回はお使いを頼まれただけだからな気楽。
目標が無いと何かとやり辛いのは事実だがさあどうするかな?
まずはアトラクションに。
二時間待ちだとかで結局諦めることに。
とりあえずツー爺の頼まれごとを先に済ますか。
強風スタジアムで第二回赤ちゃんハイハイ選手権が行われる。
そこでツー爺の代わりにハイハイに出ることに。
受付を済ませ着替えたら準備完了。
着替えると言ってもパンツ一丁だからな。
穿いてますかと聞かれたら恐らく穿いてないと言うのではないか。
それほど恥ずかしい大会。ツー爺の頼みとは言え詳細を聞かずに来て後悔。
「ダーゲン…… 俺恥ずかしいよ」
「我がまま言うなってこっちだって嫌なんだから。まるで罰ゲームだこれはよ」
「でも…… 」
「よし! だったらやってる間はずっとポエムを詠んでろ! 」
ダーゲンのアドバイスによりハイハイ選手権を乗り切る。
♪イエー バブバブ ガムガム バブバブバー
セット ダウン ニョロニョロ ハアハア
ニョロハア ハアハアニョロニョロ ゴー
ウェイトウエイト ダウンダウン ニョロニョロ
アプププ ハアハア ハハハ ハハ ハーハ フィニッシュ!
こうして恥ずかしさを乗り越えてハイハイ選手権を三位でフィニッシュ!
ツー爺のお使いを果たす。
「今のお気持ちを? 」
「恥ずかしさが勝ってました。ついでに風も。もう二度とやりたくない」
正直に答える。
ダーゲンは惜しくも十一位で入賞ならず。
「では副賞として浴びてもらいましょうか」
そう言うとAとBの壁が。用意がいい。飛び込めと言うことらしい。
副賞が選択制ってありか? でも俺が動かないと物語が進んで行かない。
仕方なくAの壁を選ぶ。ダーゲンにはBの壁に挑戦してもらうことに。
うおおお!
恐怖を克服する為に大声で突っ込む。
Aの壁を超えると茶色の景色が広がった。これは何だ?
泥か? それとも…… いい匂いがするな。これはまさか……
「ぺっぺ! これは泥だぜ。たまんねえ! 」
Bの方は可哀想に泥をAは副賞のチョコ。
チョコ塗れに招待されると息もできないほどチョコを浴びる。
これはこれで悪くない。
シャー! とどこからともなく鳴き声が聞こえる。
これは猫。ダーゲンが連れて来た猫。
走って来るとダーゲンを顧みずにこちらに一直線。
勢いよく顔を舐める。うわ何を?
「やめろって! ダーゲン何とかしてくれ! 」
「でもいつもは大人しい奴で…… 」
動揺しながらも言い訳をするダーゲン。
これは何かある?
ついにラストマン登場!
続く
また来週!




