文化祭1日目(終了)
”定刻となりましたので今、この瞬間をもって文化祭1日目を終了とさせていただきます。生徒たちはクラスに戻り各自、帰宅してください。”
時刻が3時を回ると校内放送が流れた。店の中には先ほどの喧騒が嘘のように沈黙が広がっていた。
「「「終わった~!」」」
その直後、奉仕役の大半の生徒がその場に膝から崩れ落ちた。その中には俺・澪・淳の姿もあった。
「流石にこれはキツイね。」
「もう立てないよ。」
「・・・もう無理。」
澪と淳と俺は周りの目を気にすることなく床にぶっ倒れている。その後、まもなくして遊びに行っていたクラスメイトたちによって介抱されるのだった。
「それじゃあ、皆。1日目お疲れ様!予想を遥かに超える人数が来たけど特に問題もなく終わったようでなによりだ。今日は、みんな疲れていると思うからこれで解散にしようと思うんだけどいいかな?」
「「「賛成~。」」」
実行委員の呼び声にクラスの面々は力なく同意する。その日はそれで解散となった。
「とりあえず、1日目お疲れ様。」
「「お疲れ~。」」
俺・淳・澪の3人は学校から帰ってきた後、俺の部屋でジュースを片手にそんなことを話していた。
「にしても、あんなに繁盛するとは思わなかったね。」
淳が文化祭中の事を思い出したのか苦笑いを浮かべながらそう言う。
「うん、休む暇がなくて大変だったね。」
淳と澪はひたすら指名されていたので俺とは比べ物にならないほど忙しかったのだろう。
「・・・それはそうと、翔斗君の方は随分とお楽しみだったみたいだね?」
ジュースを飲んでいると澪のやや棘の入った質問が飛んできた。
「別に楽しんでたわけじゃないんだがな。」
疲れているため俺はぶっきらぼうに答える。
「なになに、どういうこと?」
話を知らない淳が先ほどの疲れた様子から一転、楽しそうな声で聞いてきた。
「別に大したことじゃないから気にするな。」
「実はね・・・。」
聞かれると面倒なことになるのはわかりきっているので適当に流そうとしたのでだが澪によってその企みは一瞬で失敗した。
「なんでそんな面白そうなことを黙ってるのさ!」
話を聞いた淳は元気いっぱいな声でそう言いながら腹を抱えて笑い出した。
「何が面白いんだよ。」
俺は予想通り面倒なことになったので深く溜息をつく。
「それで?佐々木さんとはどうするんですか?」
澪が問い詰める形で聞いてくる。
「そこまで把握してるのかよ・・・。」
佐々木とある約束をしたことまで何故か知っている澪に思わず考えていたあことが声に出る。
「なんでもねぇよ。お礼をしたいからって一方的にいろいろ押し付けられただけだ。」
「「ふ~~ん?」」
俺が適当にはぐらかしながら答えると淳と澪はジト目で見つめてくる。
「まぁ、そっちはいいや。それよりも、神代さんと話している時に思っていたことを聞かせてもらおうかな?」
見逃してくれたと思ったら次はそんな質問をしてきた。
「嘘はつかないほうがいいと思うよ。」
淳が澪のことを横目で見ながらそう忠告してくる。
「勘弁してくれ。」
話し合い、もとい尋問はその後もしばらく続いた。




