表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
一学期
12/82

体育祭準備(後編)

少し短めになってしまいました。申し訳ありません!

実行委員に選ばれてからというものの仕事に追われる日々を過ごしていた。


「本当に何でこうなった。」


「あはは、なんかごめんね翔斗君。」

俺は学校の校庭でこれでもかと言うほど澪と体を密着させていた。足元を見ると、2人の足首はロープで解けないようにきつく縛られていた。2人は足首を縛り2人3脚の練習をしていた。


「さぁ、はじめよっか。」

澪の「せ~の!」と言う掛け声と共に俺と澪は足を揃えて走り出した。


「「ん?」」

走り終わった後、俺と澪は同時に疑問の声を上げた。


「息ぴったりだったな。」


「うん、そうだね。」

澪は戸惑いながらも俺の言葉に同意してくれた。俺たちはかなり早いタイムで尚且つ、一度も躓くことなく2人3脚を終えた。


「これ、練習いらなくね?」


「まぁまぁ、もう少しだけ練習していこうよ。」

俺は練習をサボろうとしたが澪に止められた。その後も何度か練習してみたが結果は同じだった。いつからいたのかは分からないが俺たちの練習の様子を見ていた淳が「さすが~。」と言っていたが意味はよくわからなかった。


「じゃあ、クラス対抗リレーに出る人はこっちに集まってください!」

淳と一緒に水分補給をしていると校庭の真ん中の方から澪の声が聞こえてきた。


「行こっか。」


「あぁ。」

俺たちはクラスの皆が集まっている校庭の真ん中に向かって歩き出した。


「・・・今更だがなんで俺がリレーのアンカーになったんだっけ?」


「俺の次に50mが速かったのが翔斗だからだな。」


「・・・なんでお前がやらないんだっけ?」


「僕は第1走者を頼まれてるからかな。」

そうこう話しているうちに澪の声がした場所まで着いていた。


「それじゃあ、最初は実際に走ってみるので第1から第8走者は準備をしてください。」


「「「は~~い。」」」

突然だがここでリレーのルールについて簡単に質問しようと思う。


・リレーのメンバーは男子4人、女子4人の混合で行う。

・順番は好きにしていい。

・バトンゾーンを出たら失格。

他にも細かなルールはいくつかあるがこの3つさえ分かっていれば大丈夫だ。


笛の甲高い音と共に第1走者である淳が勢いよく走り出す。すぐにトップスピードに乗りあっという間にバトンを第2走者に渡した。

第2走者は女子で淳に比べるとだいぶ遅く感じるがそれでもスピードは速かった。

特に問題もなくリレーは進んでいく。


「田宮君!」

いろいろと考えていると第7走者の女子がバトンゾーンに入るところで声をかけてくれた。


「・・・。」

俺はバトンを無言で受け取り7割くらいのスピードで走り、ゴールした。


「おつかれ。」

走り終わってほどほどの汗をかいていた俺の元に澪がタオルを差し出してくれた。ちなみに、澪は他にたくさんの競技があるのでリレーは辞退していた。


「あぁ、ありがと。」

俺は素直にそのタオルを受け取り思いっきり顔を拭いた。


「いい感じだね。」

淳はリレーの様子を振り返りながら感想を言ってきた。


「・・・そうだな。」

俺は思うところもあり少し表情が強張らせていた。


「どうしたの?」

そんな俺の様子に疑問を思ったのか淳が下から顔を覗きこんできた。


「いや、なんでもない。さっさと終わらせるぞ。」

この会話からそう時間はかからずに体育祭へ向けた練習は終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ