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幼女は野原を駆ける

ブクマがッ!

ありがとうございます。

幼女の朝は早い。

朝日とともに目覚め、拠点の前を歩きまわる。

朝食となる食べ物を探すためだ。

この年にして自給自足。

ムチャぶりもいいところだ。

それが終わればやっと朝食だ。

小川で水を飲み、イチゴやベリーに似た果物を食べる。


ふー、一夜明けました。

疲れを軽減してくれるとは言え、幼女の体力はそれほど多くはない。

ステータスが今後の生き残りに直結するだろう。

そういうことなら、鍛えるのも吝かではない。

貧弱なステータスを強化することにも余念がないのだ。


と言ってもできることは歩くことくらいしかない。

ついでに探索もしてみようじゃないか。

他にも食べられるものがあるかもしれないし。

食の充実は急務だ!


とてとてと歩く。

聞いてくれ。

幼女の歩行力。

正直、舐めてた。

全ッ然進まない!

いや、幼女だから仕方ないけどさ。

今までの感覚でいると不味いかもね。

メッチャ進んだと思ったのに・・・。


行動範囲は拠点の見えるところまで。

遠くに行く気はまだない。

命を預けるステータスの表記が曖昧すぎるし、どれくらいのダメージで影響が出るか分からない。

当分は拠点を中心に体力づくりかな。

( ゜д゜)ハッ!あれはッ!!


勇者の剣だ!



幼女の剣

幼女にとって絶妙な長さ、太さ、重さの木の枝。杖としても使え、魔法と武技を強化する。


違った。

やっぱりそうか。

そうだよな。

幼女だよな!

知ってた。

でも魔法はあったんだ!

高まるーッ!


てかさ。

これってただの枝だよな?

剣じゃない。

最初に剣って言ったのは俺だけど。

杖としても使えるって書いてあるけど、剣じゃなくて杖がメインのような・・・。

まあいっか。

ないよりマシっしょ。



ハッ!ヤーッ!


え?いや別に?

何もしてねーし。

早速剣の練習とかしてねーし。

俺は子供じゃないんだ。

木の枝で勇者ごっことかしてないぜ。

してないぜ?


トテトテトテ、パシッ!

トットット、シュ〜ン!


はぁ、はぁ、はぁ。

あ〜、なかなか、ハードだ。

え?ああ、こっちの話だ。気にするな。


疲れたし、寝るか。

小川で水を飲んで、と。

おやすみ。



カサカサ、コソコソ。


フ〜、ヒュ〜ヒュ〜ヒュル〜。♪~(´ε` )

別に何も?

隠し事とかそんなのはないよ?


えっ何?

はぁ?ト、トイレ?

バカ言うなヨ。

幼女、トイレ行かないヨ。


嘘です。

しました。しましたとも。

どうって?

フッ、いとこのオムツも替えたことがある俺だぜ?

余裕、余裕。

べ、別にどうってことないやい!


カサカサ、コソコソ。


ん?今度は俺じゃないぜ?

てことは・・・

何かいるのかな?

振り返るといるよ〜。

ホラーの定番だな。

なーんて。


ポ~ン

―――――――

エンカウントしました

―――――――


あっ、やべっ。


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