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幼女、異世界に立つ

どうも、幼女です。

え?何?

幼女はそんな風に名乗らないって?

まあ、うん。

それはそうだと思う。

名前を名乗れって?

だから、幼女です。


吾輩は幼女である。

名前も幼女である。

ということだ。

いやー、参っちゃうね。

目が覚めたら、幼女に変わってたんだから。

しかも、森の中。

うん、焦った。

それはもう取り乱した。


目が覚めたら森の中。

一通りのパニックを終わらせたところで気付いた。

あれ?なんか視点低くないか、と。

自分の体を見ると

身体が縮んでしまっていた!

そこでまたパニック。

思考停止。

復活して、近くの小川を覗きこむ。

すると、どうでしょう。

なんか、可愛らしい。

もしかしてと思ったね。

信じたくなかった。

でも、確認しないといけない。

体の各所をタッチしてみた。

なかった。

これで決まりだ!

涙を流した。


とこんな感じだった。

整理してみよう。

ここまでの3つの出来事。

1つ、目覚めると森の中にいた。

2つ、身体が縮んでしまっていた。

3つ、性別が変わっていた。


何がどうしてこうなった?

その後思ったのがこれだった。

心当たりがない。

普通に寝ただけのハズ。

あれ?でもいつだ?

時間覚えてない。

それだけではない。

眠る前の記憶もない。

うーむ。

まあいいや。

考えるのやめた。

分からないことは後回しだ。


それにしても酷くないだろうか。

異世界に行く話はいろいろあるが、

幼女になってトリップっておかしいでしょ。

幼女になったなら転生でしょ。

幼女一人に何が出来る?

幼女なんて襲われたら終わりだ。

保護者のいない幼女が森で生き残れるのか?

出来るか出来ないかじゃない。

やるんだ。

そんな声が聞こえた気がした。

ブラックなのは嫌だな。


とは言ったが、ここは安全な感じだ。

鬱蒼と茂った森では無い。

今はまだ昆虫と小鳥くらいしか見ていないが、危ない生き物はいないっぽい。


え?何で異世界って思ったのかだって?

それは視界の端にゲームっぽいアイテムがあるから。

ステータスってヤツだ。

後は、幼女になったっていう異常性。

これだけ揃ってれば、異世界と思った方が自然だろう。

まあ、若干の期待ってのもあるけど。


ステータスはこんなだ。

―――――――

名前:幼女

種族:幼女

HP:とても少ない

MP:少ない

AP:少ない

ちから:とても弱い

まもり:とても弱い(+とても強い)

はやさ:とても遅い

ねばり:とても少ない

ずのう:やや悪い


スキル

幼女の目利き

幼女の勘

幼女の歩み


装備

幼女のローブ

幼女の靴

幼女のインナーセット

―――――――


一部悪口が書いてあるけど、気にしちゃダメだ。

それよりもツッコミたいところがある。

種族だ。

幼女。

徹底している。

どこまでも、幼女。


スキルの詳細も見れた。

―――――――

幼女の目利き

万物の情報を見極める幼女の鋭い目。


幼女の勘

真実を見抜く幼女の冴え渡る勘。


幼女の歩み

疲れ知らずで可愛らしい幼女の歩み。

―――――――

装備は、

―――――――

幼女のローブ

幼女の幼女による幼女のためのローブ。幼女の肌に優しく、軽い。高い守護力と可愛らしさを誇る。洗濯不要。


幼女の靴

幼女を足元から守り、支える靴。足場に左右されず疲れを軽減する。洗濯不要。


幼女のインナーセット

幼女の素肌を守る可愛らしいインナーのセット。機能性は抜群だ。洗濯不要。

―――――――


知ってた。

こんなことだろうと思ってた。

幼女率高ぇ。

俺をトリップさせた神(仮)が変態なのは分かった。

え?俺は違うよ?

俺が好きなのはオトナな女性です。


「ふわ〜」


眠くなって来た。

活動限界だ。

木の洞を見つけてあったのでそこで眠ろうと思う。

しばらくは拠点として使う予定だ。

ではおやすみ。

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