表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/75

日常②

二日後――。

「熱、あつッ!」

「食材を無駄にするなっ!」

「イエッサー!」

激励が飛ぶ。マスターは料理はできるっぽいので助かったが。

「目が、目があ――」

いつの時代の映画だよ、とツッコミたいことをヴァイアランが言う。

男どもは、壊滅的だった。

「おいおい、玉ねぎごときにやられるのってどうなんだよ?」

「ああ。わかっている、いあだがこれはどうにも……」

涙目で言う。まともには、なってきたのだが――


――一週間後。

「できたぜいっ!」

「レシピ通りだがな」

目の前には、生物兵器を作るためのレシピ――失礼、ただのチャーハンのレシピで作られた――普通のそれがある。

一口だけ入れる。

「――及第点、だな」

「ええそうね」

「いいよっしゃああぁっ!」

「なるほど難しいな」

何とか料理はできるようになった、ようだ。だが、食費は変わらない――いやむしろ増えた。この前のレシートには、245103という文字が……見えた気がした。

国から食費が出てるとしても、大迷惑だろうな。

「アヴァランチ?」

「すまない、考え事を」

「そうか――にしても、うめえな。俺って天才?」

「レシピを考えた人間に言えよ」

調子に乗るディーヴァを、ヴァイアランが止める。

「まあそうか――って、もうないのかよっ! はあ、作り直しか……」

少し寂しげにしながらまた取り掛かる――

――そんな日常を過ごしつつも、着々と準備は進んでいた。


こんばんは。今日もまた投稿していきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ