上がる反撃の狼煙
帰投し。
「危険人物を特定、ですか。彼は、私たちを作り上げた張本人であり――この戦いを始めるように誘導しました。一応彼のデータならありますが、そのパーソナリティは開示されず、その能力によるものか、ステータスもだいぶ変わっているはずです」
その報告は苦々しく伝えられ。
「これから反撃作戦を開始したいのですが――そもそも海を渡る物はないので――輸送艦を建造します。それにあたり、およそ一カ月ほど休息をお願いします」
「了解」
これにて、お開きらしい。
自室にて。
「おーい。飯はまだか?」
「すまん。すっかり忘れてた」
データを閲覧するのに夢中になり、気にしてなかった。
時間がないので、あきらめる。
お湯を沸かし、適当な量の麺を突っ込む。
大体五分後。ラーメンを、作った俺は。
「やはりうまいな」
「飯はこれに限る。これからも頼んだぜ」
「ええそうね」
マスターまで同意するのかよ。勘弁してくれ。
「大体、おめーらが作れないことが問題だっての」
「ぐう。それを言われると痛い。だが、生物兵器は食いたくないだろう」
それは、確かにそうだが。
「しゃーねーな。やってやらあ」
こうなるともう、開き直るしかない。とはいえ――なんでこんなに大食いなんだよっ!
目の前に築き上げられた、麺の袋の山。ゆうに十人分ぐらい。
「――ただせめて、もう少し、食欲を抑えてくれ」
呆れつつも、補足する。
「腹が減っては、戦ができぬってゆーだろ。なぁ?」
「そうだなぁ」
「当然よね」
こいつらッ……いい度胸じゃないか。
「なら、自分で作れるようになってくれ。俺の辛さを――思いしれ」
「ま、さすがにやってやっかあ」
軽く言うが――大変だぞ?まず、鍋の大きさに合わない量だしな。




