運がいいだけ
形名 朴伝宅
トレーニングルーム
「お前、ホントにアホだなガハハ」
父親の玄人が笑っていた
サッカー世界征服計画の二次試験
朴伝はやらかしていた
伊勢守 蹴が得点したあと交代し、朴伝につかかったのだ
ガンをくれあう二人
鎬 時貞が止めに入る
蹴が鎬を突き飛ばす
次の瞬間、朴伝が張り手を蹴にくらわせてしまう
蹴はぶっ飛び、失神してしまう
「瞬煌の体捌きで張り手かますなよ」
玄人が呆れながらバーベルを上げる
朴伝は機敏に腕立て伏せをして無言だ
すると朴伝のスマホが鳴る
「もしもし朴伝?久しぶりだな」
「マサ兄」
形名 将門 21歳
身長185センチ 体重100キロ
日本人初のボクシングWBAヘビィ級チャンピオン
30戦30勝30KO
10代の時に単身アメリカに渡り、弱小ジムから脅威の連勝を記録、瞬く間に王座に輝く
100馬力を計測したパンチは、史上最高の拳といわれている
エコノミーラインを捉えるパンチはほぼ回避不可能
「親父が今度はサッカーにちょっかい出してるって聞いてな電話したんだ
お前サッカーやってたろ?」
「ああ、そのことか
それは、もう良いんだ」
「ん?なんかあったのか?」
「なんか、サッカーがつまんなくてさ
もうやめようかと思ってる
勉強に集中しようかなって」
「そうか、止めはしないが、サッカーの全ては分かったのか」
「え?」
「どうせ辞めるなら、極めてから辞めろよ
そして、初めて否定しろ」
「全て極めるって」
「格闘技辞めてから、本気出せてないだろお前
本気でやるのが怖いか?」
「怖くなんてない‼️」
「なら本気でやって、極めてから辞めろ」
「・・・・」
「まぁ、元気そうで良かったよ
じゃあな」
電話が切れる
玄人が笑っていた
「良い兄弟だな~」
「アンタの息子だろ」
「まぁ、お前は運が良いだけだよ」
「あ?」
「ダチに誘われてサッカー始めて、そのダチが良いパサーでストライカーとして運が良いよ」
「得点出来てるのは、俺の力じゃないってのかよ」
「一人でゲームを決めれるようになって初めて形名の漢として一人前だ
だからお前は凄くない」
「なんだよソレ」
「久々に組み手するか?リングに上がれよ」
二人はリングに上がり、組み手が始まる
玄人は自然な調子でに歩き出す
朴伝はジャブを打つ
玄人はパーリングで落とし、なお前に歩く
すかさずストレート
これもウェービングでかわされる
左ハイキック
これをスウェー
ローキックを打とうとする朴伝
そこに
玄人は瞬煌での金てき打ちを放つ
悶絶する朴伝
そこにサッカーボールキック
容赦無しの攻めだ
両手で防ぎ、後ろに飛ぶ
体勢に立て直そうとするも金てきのダメージで動きが重い
そこに玄人がスライディングタックル
グラウンドになる
朴伝もただでは終わらない
体格にものをいわせ、上になるも
玄人がTKシザースで脱出
お互いスタンディングになる
すかさず玄人が飛びつく
飛び腕ひしぎ十字
完璧に決まっていた
しかし、朴伝はタップしない
見かねて玄人がリアネイキッドチョークに切り替え絞め落とす
朴伝は意識が戻る
トレーニングルームには一人だ
(サッカーを極めろか・・・)
夜がふける




