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王女*4

しくらめーん。



と、い、う、わ、け、で!


俺は簀巻で王城に連行されたあと、国王と向き合っていた。

先ほどまであった出来事と、ロリオン伯爵が犯人であることを話すと、国王はすぐに使いを送った。

多分、ロリオン伯爵を呼び出しにいったのだろう。


それはともかく、俺はずっと見られ……………というより、睨まれていた。


「あの………………なんで睨まれてるんですかね。俺、何かしましたか?」と問いかける。というかそれ以外でてこなかった。


だって睨まれてるんだよ?!しかもこの国で一番偉い人に!


むっ、とした表情になった国王がゆっくり口を開き、長い話が始ま…………「娘に抱きつかれててずるい!」




…………………………………まさかの嫉妬かよ?!俺極刑かと思ってビクビクしてたんですけど!

てかアリスよ。いつの間に俺に抱きついてたんだ?

「なぁアリス…………いつの間に抱きついてたんだ?俺全然気づかなかっ「うちの娘を名前呼びだと!」……………」


う、うぜぇ……………なんだこの国王。


確かゲームでは…………ってあれ?


そういえばアリスってエロゲには出てこなかった気がする。

それに国王は愚王だって話だし…………まぁ確かに愚王といえば娘離れできない愚王だとは思うが能無しには見えない。というよりも一種の覇気を纏っており、別に何もできないわけではないだろう。


だとすると考えられるのは………………あぁ、アリスがあそこで殺されたりしたんだろうな。

それで愚王に成り下がったとかそんなところだろう。

まぁ今回はアリスを助けたし大丈夫なはずだが。


そんなことを考えていると、アリスが急に「お父様!私、ナノシア様と結婚したいです!」という爆弾をぶっこんだ。


『なっ!』という俺、親父、母さん、ソフィーリア、国王……………って全員じゃん。

まぁそれは置いとかないで投げて、今アリスが言ったことの考察をしようではないか。



アリスを助けた

好意を抱いた

吊橋効果

婚約したい

結論


吊橋効果による好意の発生による突拍子でトチ狂った狂言。



うん。そういうことだろうね。


「アリス、襲われて怖かったのは分かるけどこんなすぐ将来を決めるのはまずいと思うよ?

まずはじっくり考えてみ「違いますわ!私、昔からずっとナノシア様のことが好きでした!

第二夫人でも構いません、ぜひ私も婚約者に!

あ、お父様、私、婚約をしないならもう一生口聞きませんからね!」……………………」


もうヤダこの人たち全然俺の話聞いてくれない。というか待って、ずっと好きだったってなに?


俺、前何かしたっけ?

しかも自分の父にまで牽制してるし……………あ、国王顔真っ青じゃん。


どうせ娘と婚約を天秤にかけてるんだろうけどストレスざまぁ………………でもなんでだろ。

それ自分に帰ってきてめちゃくちゃ心と胃が痛い。


あと両親とソフィーリアよ。俺に「これどうすんだよ」みたいな視線向けるのやめて、俺も知らないから!


すると国王が「………………うん。仕方ないからいいよ。娘を助けてもらったのは事実だし、身分も申し分ないからね。流石に第二夫人というのは面子的に駄目だけどそこのソフィーリアちゃんは第二王妃的な扱いにすればいいから………………はぁもうヤダ。胃に穴空きそう。

娘が襲われたのを聞いただけで胃に穴が空きそうだったのに追い打ちとか……………………はぁ、もういいや。うん。

あ、婚約発表しなきゃいけないから今日やるね。ってあ、どこに逃げる気だい?

ナ〜ノ〜シ〜ア〜ク〜ン〜?」


えっ、ちょっと、まっ、離せ!肩を掴むんじゃない!ちょっと同情しそうになった俺の心を返して!

えっ、今から着替えろ?いや、ちょっ、脱がさないでっ!あっ、あーーー!!


こうして俺はこの後婚約発表をし、アリスと正式に婚約をした。何故か王太子までセットでついてきたが。

因みにソフィーリアは、俺の第二王妃となることが決まった。


あえて言わせてもらうとすれば、



なんで


どうして


こうなったんだああああぁぁぁぁぁぁ!!



これにて王女編は終わりました。次回からめっちゃとんで学園編に入りたいと思います。

多分その間の内容はいつか閑話として投稿します。

これからもこの作品をどうぞよろしく!



ーーー



新作、『天然男子とクールな彼女』を投稿しました。自分の今までの技術的なやつを適当に入れた作品となってます。

正直結構いい感じだとは思うのでぜひ読んでみてください。まぁまだ1話しか出してないですが。



9月23


誤字報告ありがとう御座います!


第二夫妻→第二夫人

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