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客:あの、ここが特別ルーム?

一日に二回更新できました。奇跡ですね。

七、

 けるっくーけるっくー!!


 俺はいつも朝、俺を不快感とともに起こしてくれる目覚まし時計の不快な音で目を覚ました。ああ、そろそろ買い換えようかな?気分は最悪だし・・・。


「・・・・学校か・・・いや、まだそういえば春休みだったな・・・。」


 俺は寝返りをうとうとして・・・・目の前に誰かの背中があるのに気がついた。誰だ?俺の小さなベッドに寝ている奴は・・・?いや、幽霊か?

 いつもより動かない頭で誰かを考えていると、昨夜の事が思い出された。

 あれから、財布の中身をほとんど空っぽにして帰ってきた俺と二人は母親に見つかった。まぁ、門限を破ってしまったから当然だ。仁王立ちで待ってた。


「零時、こんな遅くに帰ってきたら駄目じゃない?言い訳を聞こうかしら?」


「・・・違うんだ、母さん。これには事情があるんだ!!」


 俺は帰ろうって二人に言ったんだよ。だが、あの二人はよほど腹が減っていたらしく、まるで魔法を使うようにして注文している食べ物を片っ端から食べていったんだ。そのせいで、俺は見るだけで目を回しそうになったんだぁ!!


「なにがどう、違うのかしら・・?・・・・あら、セレネちゃんにソーラちゃんも一緒だったの?全く、貴方たちまで遅くなるなんて?」


 ・・・おいおい、どうなってんだ、こりゃ?母さんが全く不自然だとこの二人の事を思ってないぞ?どういうことだ?俺は二人に視線を送った。


「・・・すいません、ちょっと・・・外食をしてましたから・・・。」


「零時、私たちはこの家に下宿してるってことになってるようなの。いい、何か不都合なことを聞かれたら曖昧に頷いておいて。(小声だからばれないよね?)」


 成程、そういうことになってるのか?しかし、母親が既に知っているということは俺がさらわれている間にこっちに来たのか?うぅむ、それでもこの二人は公園でずっと待ってたって言ってたしなぁ?あ、店長か!店長さんか?


「母さん、この二人がこの家に来て何日になるっけ?」


 俺はお咎めも済んだといったばかりに退こうとしていた母親に尋ねた。母はこちらを見ないで答えた。少しは怒っているオーラが混じっている。恐い。


「春休みからよ。そうね、それだから・・・二日前。じゃ、おやすみ。」


「きっと、店長が記憶を改竄したんだよ。零時、余計なこととか聞かないでね?」


「わぁってるって、全く、面倒なことになりそうだ。」


 完璧に姿が消えた母親を確認すると、俺たちは二階の俺の部屋へと入った。はぁ、全く・・・・俺の大事な部屋にこの二人を入れるなんてな・・・・。


「わぁ、マニアックだな。かっこいいロボットが居る!ガンダ○?エヴ○?」


「・・・・機械マニア、小さい頃から変わってないみたいですね。」


 それぞれがそれぞれ同じようなことを口走る。

へん、今ではなんと言われようが別に構わんさ。ここは俺の部屋であって、俺以外の誰からけちをつけられることは無いはずだ。部屋だって清潔にしているし、機械マニアだとか言っているが、俺は大切なものは一つしか飾っていない。まぁ、それは断面が見えているとあるロボットの模型だけどな。これは大事な人からもらったものだ。


「・・・・零時、悪いけど・・・貴方の家族の事を詳しく教えてくれないかな?できれば、好みの話とかも・・・ほら、聞かれたときが大変じゃない?」


「・・・・そうですね、知っておいたほうがよさそうです。私としては実務上、そこまで知らなくてもいいと思いますが・・・まぁ、個人的に知りたいですから。」


 やれやれ、今度は家族構成と来たか?いいだろう、乗りかかった船は自分で沈めるか終わりを目指して進んでやろうじゃないか!!もしくは、降りるか?


「さっきのが俺の母さんだ。名前は剣山つるぎやま 早紀さきだ。年齢は・・・不明だ。この前聞いたら二十代といっていた気がする。好みは・・・知らんよ。」


「じゃ、他の家族は?兄弟、姉妹とかは?もしくは、可愛がってるペットとか?」


「・・・母さんで終わりだ。それ以外、俺の家に住んでいるのは屋根裏部屋に居るねずみかゴキブリぐらいだな。もしくは、この前発見された野良猫か?」


 驚いたのは一人。驚いた一人であるセレネ興味がありそうに話しかけてきた。


「ねぇ、じゃあ・・・お父さんは?」


「・・・セレネ、ちょっと、それは・・・。」


 どうやら、ソーラのほうは知ってるようだな。まぁ、瑞樹の奴から過去に聞いたのだろうが・・・。ま、知られてどうって事もないがな。俺も知らないし。


「・・・・俺の父さんは母さんと離婚した。俺は父さんの顔を知らないし、他に兄弟がいるのかも知らないな。生まれて直に離婚したと聞いたことがある。それ以降、俺と母さんでこの家に住んでいる。兄弟は良く知らないな。居ないと思う。」


「そ、そうなんだ・・二人で寂しくないの?」


「別に元から居なかったからな。静かな日々を送ってきたぞ?騒音は無かった。」


 ちょっと話が暗くなっちまったな。うん、今日はもう遅いから寝ることにしよう。今の時間、母さんが怒ってお風呂の栓を抜いていなければいいんだがな。


「二人とも、さっさと風呂にはいってきたらどうだ?冷えただろうに?」


「そ、そう?零時がそう言うのなら・・・・・。」


「・・・感謝します。零時君、お先しますよ?」


 二人はそのまま俺の部屋を出て行き、残った俺は机の引き出しを開け、日記帳を取り出した。この日記帳を使うのは俺の日課だ。まぁ、久々の日課だがな。


『今日、生まれて初めて誘拐された。いや、それ以前に俺は一般人では無くなったらしく、ついていないと思う。まぁ、俺は一般人だと自分の事を思っているので一般人だろうと思う。面倒なことが起きたときは逃げよう。』


 俺は日記帳を閉じ、今日あったことを頭の中で思い出していた。それから、うつらうつらしていたらあの二人が上がってきた。あまり時間がかかっていないと思っていたら既に三十分は経過していた。どうやら、寝ていたようだ。


「零時、まさか覗かなかったよね?私たちがお風呂にはいってたとき・・・。」


「ああ?何言ってんだ、お前?俺はずっとこの部屋に居たぞ?てか、寝てた。」


「・・・・セレネ、零時君は・・覗かないの。そういう人じゃない。」


 着替えていることに異議は無いのだが、どこからそんなパジャマを取り出したのだろうか?どこにも荷物らしきものは持っていなかったと思ったのだが・・・・。


「じゃ、先に寝ててくれ。俺は風呂はいってくるからさ?どこでも構わないぞ。」


「え、ええ。じゃ、お休み・・・。」


 俺は一人で風呂に入り、風呂からあがって、自分の部屋に入って、暗かったから電気をつけずにそのままベッドに寝たんだったな。長い回想だったな。


「・・ああ、思い出した。なら、あの二人のどっちかだな。うん、邪魔だな。」


 俺は立ち上がっていつの間にかでかくなっていたベッドから降りた。どうやら、あの二人は未だに寝ているようだ。全く、ここで寝なくてもいいだろうによ。暑苦しいんじゃねぇのか?ベッドがでかくなったのは驚いたな。

 俺は二人を残して一階へと降りたのであった。

既に、時刻は十時をまわっており、普段は八時ぐらいに起きている俺から見たらこれはちょっとばかりの寝坊だ。

母さんもどうやら仕事に行っているようだ。

さて、これからどうするかな?春休みの宿題も終わらせないといけないし、色々やらないといけないことはあるが・・・・お腹がすいたので腹ごしらえをしようかな?しかし、俺にはそこまで高等なものを作れるほど料理のスキルというものは存在しない。そうだなぁ、作れるとしたら・・・一番難しくてシチューかな?そりゃ、夕食だな。


「・・・・しょうがない、目玉焼きにするか・・・。」


 こうして、俺は目玉焼きを作るために卵を探したのだが、卵はなかった。

冷蔵庫の中はほとんど何もなく、これは・・・ご飯に何かを掛けるしかないと思ったのだが、ふりかけ類も無かった。昨日の残りのおかずも母さんが食べてしまったようだ。うぅむ、これは由々しき事態だ。てか、このままでは白いご飯と味噌汁だけになってしまうな。しかも、味噌汁は・・・具が無いぞ?なんだ、この茶色い汁は?絵の具でも入れたのか?これは味噌汁じゃないだろうよ。


「・・・まぁ、いいや・・・午前中ぐらい、このくらいで何とかなるさ。それまでに、買い物行って・・・・なんか、適当に買ってきとくかな?」


 ご飯を食べていると、二階からばたんがたんと何かが暴れているような音が聞こえてきた。おいおい、俺の大事にしている唯一のコレクションを壊さないでくれよ?あれは大事なものなんだ。大体だな、あそこまで作るのは・・・・。

 俺が何とか間とか考えていると、セレネが慌てた顔で降りてきた。


「零時!何で起こしてくれなかったのよ?」


「いや、俺もさっき起きたんだが?昨日は疲れてたからな。寝かせてたんだよ。」


「ええい、何か食べ物は?なんでもいいからない?」


「すまん、どうやら品切れのようで、ご飯しかない。もしくは、冷えたおにぎりがあるが?ちょっと温まっているようだ。どうやら、母さんが忘れたんだろう。」


「それでいいから、ちょうだい!!昼ごろには仕事、終わるから!!」


 俺からおにぎりを奪い取って、セレネはさっさと家を後にしてしまった。大変だねぇ、働いている人はさ?じゃ、そろそろソーラでも起こしてくるかな?

 俺は二階へと上がり、部屋の扉を開けるとそこには肩が見えてるソーラがいた。


「・・・・。」


 思ったとおり、辺りに衣服は散らかり・・・俺の大事なコレクションの近くに布団が着弾していた。あ、危ねぇ・・・もう少しで被弾するところだったな。


「・・・おはようございます、零時君。」


「ああ、おはよう、ソーラ。悪いが、朝食はご飯と具の無い味噌汁だけのようだ。すまんな。」


「・・・・いえ、構いませんよ。ところで、昨日はここで寝たのでしょうか?」


 そういって俺のベッドを指差す。この人は何が言いたいんだろうね?


「ああ、だって俺のベッドじゃん?」


「・・・そうですね。零時君なら大丈夫でしょうし、零時君、午前中の予定は?」


 特に無いな。俺としては新学期が始まる頃まで暇だからな。


「大丈夫だ。」


「なら、早速・・・魔法の基礎知識から覚えてもらいます。これはとても大事なことなので忘れないでくださいね?」


どうだったでしょうか?何気にたまっているので一挙に出したいのですが、それもどうかと思いまして・・・・・たまたま今回は二回ほど連続して出すことが出来ました。もしかしたもう一度だけ出すかもしれないですが・・・まぁ、そのときはよろしくお願いします。それでは、何かご意見などがあれば感想に書いてくれると嬉しく思います。

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