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第35話 アイドルのアイドルによるアイドルの為の活動

ごめんなさい、投稿時間ミスってたのに今(水曜日の午後10時)気付きました。今後気をつけます。

6/13 PM04:30 アイドル部 部室にて

「さあ…勉強、勉強!」

「えーっ…今日もですかぁ…?」

「でも、綾香は自分で勉強しないだろう?」

「いやっ…まあそれはそうだけどっ…」

…思ったよりすぐボロが出た。

「まあテストまで一週間だし、それまで頑張ろうな」

「はぁーいっ…」

まあ…一週間なら何とかなるだろう。…多分。

「私だって良い点は取りたいですしっ、頑張ってみますっ!」

どうやらいい感じにやる気が湧いてきたらしい。

「ほらほら!早く勉強するよ!」

…ちょっと俺もちゃんと勉強しよう。

「よし!…ちょっと私も勉強しようかな」

「先輩は何勉強するんですか?」

「うーん…英語にしようかな」

「じゃあ私が分からない所教えてあげますよ」

「えー…なんか負けたくないな」

「まあまあ、そんな事言わずに」

…そういえば、松平さんは?

「彩希ちゃんは大丈夫かな?」

「ああ、今のところは大丈夫だよ」

それじゃあ…早速手をつけるか。

ヤバい…分からないが大友さんには頼りたくない。

「…はぁ」

…もう少し自分の力で頑張ってみよう。









6/16 PM04:30 アイドル部 部室にて

今日は木曜日…あと一日、頑張ろう。

「今日は全部の時間、複合の練習にするよ」

「やったーっ!」

「まあその代わり明日は勉強漬けだけどな」

「えーっ…」

もう次の月曜日からはテストだしな。まあアイドル部としての活動が出来ないのはしょうがない。

「じゃあ、一回やってみようか」

「「「「おーっ!」」」」

「しばらくやってなくても意外と身体って動くんだね」

なんか毎回同じ事言っている気がするが…まあいい。

「そうですね」

「もう一回やろうか!波多野君、ビデオ撮っといてもらっても良いかな?」

「ああ、分かった」

「そしたら、アイドルコンテストの時に撮ったビデオと見比べてみよう」

「「「「はーい」」」」

「うーん…どうかな?」

「質はしっかり保てているように見えるな」

「でも、やはり活気だったりはアイドルコンテストの時がある様に見えるぞ」

まあ活気はアイドルコンテストの時には勝てないだろうが、それでも他の部分はちゃんと出来ている。

「じゃあ、今踊った中で悪かった所はあるかな?」

「えっと…特に無いですけどっ」

「でもボクは良い所もあんまり無い、って風に感じたかな」

そう言われるとそうなんだが…ちょっと見どころに欠ける気がする。

「得点としてはあまり伸びないだろうな」

「そうだね」

「だが、まあ練習あるのみだな」









6/18 AM10:00 アイドル部 部室にて

もう土曜日だ。テストまであと2日…

「今日と明日は勉強だよ」

「来週の月曜日からはテスト期間に入るからな、しっかり勉強するんだぞ」

「「「「はーい」」」」

…あ、そうだ。結局ホテル代は何故か通った。何でも他の部活がどれもあまり振るわなくて丁度浮いていたお金を回してくれたらしい。校長曰く、普段だったら絶対通らなかったとの事だ。…それにしても、11万だぞ?

「それにしても、ホテル代はよく通ったね」

「ああ。来年からはきちんと部費が出るらしいが、大体10万くらいらしいからな。まあ来年はもっと流動的に動くって感じだな」

「でも、他の部活はあんまり成績が芳しくなかったみたいだから余計に私たちが期待されてるのかもね」

…嬉しいような、嫌なような…とにかく変な気分だ。

「期待されてるのならばそれに出来るだけ応えて頑張るしかないからな」

俺も大絶賛勉強中だ。俺だって特に頭は良い訳じゃないからな。…でも元の身体でいる時よりはマシな方だがな。それに、今川さんの成績に傷は付けられない。これが一番大事だ。

「…先輩?険しい顔してどうしたんだい?」

「ん?ああ、いやいや…何でもないよ」

「そうかな?だったらボクは別に良いんだけど…」

…なんか要らない心配をさせてしまったな。

「綾香ちゃんは分からないこととか無いかな?」

「じゃあ、こことか…」


恥の多い生涯を送って来ました。

自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生れましたので、汽車をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。自分は停車場のブリッジを、上って、降りて、そうしてそれが線路をまたぎ越えるために造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは停車場の構内を外国の遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。


「うん、「人間失格」だね」


・この文章に出てくる「自分」は、停車場のブリッジが何の為にあると思っていたか。文章中から書き抜け。


「えーっと…これは、「停車場の構内を外国の遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするため」じゃないかな」

「やっぱりそこだよね!ボクと一緒で良かった」

まあ問題としてはあまり難しくは無いな。

「でも、ある意味こういう現代文の読み取り問題って運も絡んで来るからね…自信を持つのが大事かな」

…って常にテストに自信を持てない俺が言ってもどうなのかとは思うが、まあ気にしてはいけない。

「家に帰ってもちゃんと勉強するんだぞ」

気を引き締めて…とりあえず、自信を持とう…

「人間失格」は、青空文庫様よりお借りしました。

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