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冴えない男子高校生の俺がもしも超可愛い「女子高生アイドル」になったなら  作者: いず
第二章 遂にアイドルコンテスト開幕…!
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第19話 大会初戦

PM05:30 新川市体育館にて

「ふぅ…みんな、落ち着いて自分の実力を出し切るんだよ」

ここで軽く演技のルール説明だ。

一回の演技の時間は十分となる。

それぞれ三つのシナリオが用意され、そのシナリオは全てアイドルに関係したものになっている。

演技が終了したら審査員(五人)がそれぞれ十点満点で点数をつけていく。これは全種目に共通しているな。

よし…いよいよ幕開けだ。あ!そうそう…劇中の名前はそれぞれの本名だからな。そこだけ覚えておいてくれ。

「あれ?最上さんどうしたの?」

「あ…先輩、別に何でも無いですよっ…」

このシナリオは試合前、一人の悩みに対してみんなで向き合うワンシーン…という設定だ。悩みなんかをどう演じるかがポイントだな。

「その二人で一体どうしたのだ?」

「んー…私もよく分からないんだけどね」

「あれ?どうしたんだい?」

「何かあったんですか」

「何だか綾香ちゃんの様子がおかしいんだよね…あ!あと十分しかない…」

「綾香?一体どうしたんだい?」

そういえば、最上さんと松平さんは幼なじみらしい。お互いのことも名前で呼び捨てだし。

「まあ話しますけどっ…実は本番ちょっとだけ、ちょっとだけ出たくないんですっ…」

「またなんで急にそんな事を?」

「自分に自信が持てないと言うかっ…なんと言うかっ…」

どちらかと言うとこの役は結城さんの方が合っていたような気もするのだが…もう遅い。

「あー…なるほどね」

「じゃあなんで自信が持てなくなったの?」

「うーん…じゃあ一回踊ってみようかなっ」

「まあそうしたら意外と原因も見えてくるのではないか?」

「とりあえず一番のサビだけっ…」

ん?何だか観客席がどよめいているような…ああ、もしかして最上さんのダンスにか?あれでも多少は力を抜いていると思うのだがな。

「何だか心配が動きにも出てたような感じだったね」

「試合に対して深く考え過ぎて身体が固まってるんじゃないですかね」

「やっぱり普段の綾香じゃないね」

「これは少し困った事になったな」

「うーん…でも唯ちゃんの言った深く考え過ぎってのは当たってるようなっ…?」

「でもそれをどう直すの?」

「それはもう…あれに決まっているのだ」

これ、台本がなかったらちょっとキツかったな…現実だったら近づいて行けない。

その方法と言うのは…

「大丈夫!ボクたちだってなるようになるんだから考えないでリラックスだよ」

「自分が思ってるよりも高い実力を持っているのだから自信を持つのだぞ」

俺が一番苦手としている空気だよ…と言うか、今のセリフ結城さんが一番言っちゃいけないセリフでは…?

「うん!何だか自信が湧いて来た気がするっ!」

この応援だけで自信が湧くとは…まあ良いけど。

「だったら良かった!ほら、私たちの出番が来るよ!頑張るぞ!」

「「「「おー!」」」」

どうだ。中々の出来だったと思うが…

「全員いい演技が出来ていたな。皆良く頑張った」

「うん!みんな頑張ったね!あとは相手の肝付高校の演技を見ようか」

「「「「はーい」」」」









PM05:40 新川市体育館にて

肝付高校は、去年一回戦敗退だな。ここで負ける訳にはいかない。…もう何も出来ないけど。

「使って来たのは三番だね」

「見た感じは俺たちの方が上手かったと思うな」

まあ、多分この試合は勝っただろう。油断は禁物だが…

「肝付高校には多分勝てると思うけど…」

「今の俺たちの演技とどういう所が違うのか、試合もちゃんと見ておくんだぞ」

「「「「はーい」」」」

…舞台袖から相手の演技を見るのは何だか落ち着かないな。









PM06:00 新川市体育館にて

いよいよ運命の結果発表だ。50点満点中、今日の最高記録は東牧高校の44点だ。

それを上回ってもおかしくない演技…とまでは行かないが、かなりの良演技だったと思う。

「まずは…大谷高校の得点です」

ふぅ…

「得点は…43点!」

「おおぉー!?」

おぉ…会場が一気にざわついたな。43点…これは勝っただろう。

「続いて…肝付高校の得点です」

さあ…どうなる。

「得点は…35点!よって、勝者は大谷高校です!」

会場内から大きな歓声と僅かな落胆の声が上がる。

…もしかしたら驚きの声がどの声よりも一番大きかったかもしれない。

「やった!一回戦突破だよ!」

「43点って、これかなりの高得点じゃないですか」

「実はそれがかなりの重要ポイントなんだよ」

「じゃあまずは、一回戦突破おめでとう!」

「43点という数字は恐らくアイドル同好会の歴史の中で最も高い得点だな」

「このボクたちの得点が今現在二位の得点だよね?」

「新川南高校が38点、緑川聖高校が41点で、東牧高校が44点だからっ…」

「確かに今の所では二位の得点なのだな」

順位よりも新川南高校や緑川聖高校の得点を上回って、さらに東牧高校とも1点差というのが一番の驚きなんだが…

「これで私たちの実力が本物って言うことがわかったよね?だからみんなもっと自分に自信を持っていこうよ!」

「「「「おー!」」」」

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