70話「優大の誕生日」
明日は優大の誕生日。
本人に聞いても何でもいーよ。としか言わないので、
何がいいのか悩んだ挙句、とりあえず筆箱を買うことにした。
今使っているものはボロボロでそろそろ変えなきゃな、みたいなことを言っていたからだ。
「行ってきます」
私はプレゼントを買いに出かけた。
ショッピングモールに着き、本屋辺りを探す。
すると1つ気になるものがあった。
男子は筆箱の中は案外スカスカ、というのを友達から聞いた事があったので小さめのものを探していた。
私が見つけたのは細くて2つチャックがあるもの。
片方にペン、もう片方にのりなど入れたらどうだろう?と思い即購入した。
『1個欲しいもの見つけたよ』
買い物中にLINEがきた。
『何?』
『ブックカバー』
優大は本が好きで結構小説を持っている。
『どっか出かける時とかで使いたい』
そう言われブックカバーを探し、いい感じのものを集め何色がいいか、大きさはどのぐらいかを細かく聞いた。
そして当日。
「おじゃまします。」
プレゼントを持って優大の家へ。
メインはブックカバー、サブで筆箱を渡す予定。
「誕生日おめでと」
「ありがと」
「これ、どうぞ」
2つプレゼントが入った袋を渡した。
最初に掴んだのはブックカバー
「おぉ、いい感じやん!こういうの欲しかってん。ありがとな」
そして、袋を覗いた
「ん?これは?」
「開けてみて」
「え、筆箱やん、なんで?」
「そろそろ新しいの欲しいって前言ってたやん?ブックカバー探しとる時にいい感じの見つけて買ってん。どう?」
「丁度いい。こういうの欲しかってん!」
想像以上に喜んでもらえて嬉しかった。
「よかった」
「早速使うわ!」
2つとも喜んでもらえて本当によかった。
優大にとっていい1年になりますように…




