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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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51話「風邪が巻き起こしたこと」

朝起きたら体がだるかった。

熱を測ってみると37.5


だけどこのくらいならいつも学校に行っているためマスクをつけていくことにした。


普通なら学校を休む。だけどもう少しで大会があるため、1日でも練習を休むわけにはいかない。


授業は頭が下がり気味だったが何とか1日無事に過ごすことが出来た。後は部活を終えて家に帰るだけ。


「怜奈、大丈夫?」


心配そうに声をかけてきたのは美鈴だった。


「うん、大丈夫だよ。」


「そう?何かいつもより元気なさそうだったから心配になって…」


美鈴は人の体調変化にすぐ気がつく。いいことなのだが今の私にとっては少し厄介だった。


「大会が近いからって無理しちゃだめだよ?風邪なら安静にして少しでも早く治さなきゃ!」


「うん、ありがとう。でも本当に大したことじゃないから」


いつも通り部活に取り組む。少しフラフラすることがあったが支障はきたしていない。


部活が終わり、汗をかいていたので制服に着替える。そのまま自転車で帰ろうと思っていた時だった。


「怜奈!」


少し怒りっぽく名前を呼んだのは優大だった。


「何?何でそんな怒ってるの?」


「美鈴に聞いた、風邪っぽいらしいな」


「それが何?」


「風邪引いてるなら無理せず休めよ、あと3週間で大会だぞ?」


「分かってるよ、だから部活も休まずやってるんじゃん」


「完治してからやれよ!無理すんなっていつも言ってるのはお前だろうが」


…確かにそうだ。優大が少しでも体調を崩すと私はいつも心配になり、体調が回復するまで休むようにしつこいように言っている。


優大は私の身体を心配してこう言ってくれているのだ。


「ごめん、確かにそうだね」


「いや、俺もちょっと言いすぎた。だけど今無理してちょっとした油断のせいで大怪我されるのが嫌なんや?」


「うん、だけど部活をしないのは無理。1週間でも遅れを取ったら勝てない」


「そう言うと思ったよ、だから俺と約束して。完治するまで無理はせずなるべく休んで。少しだけ腕を慣らす感じで部活やって」


「分かった、ありがとう」


私の風邪はいつも長引く。これを心配して言ってくれているのだ。風邪を引いている時はいつも以上に体温が上がり

その分汗をかく量も多い。


汗が冷めたら悪化することを心配してくれている。


怒られてからは無理しない程度に部活に行った。


私の風邪は1週間ほどで完治した。


「これから本気で部活に取り組んでいくから!」


「終わるまで好きにしろ!だから絶対後悔すんなよ」


「もちろん!」


優大に怒られていなかったら、今頃もしかしたら怪我をしていたかもしれない。私は優大に感謝した。


ありがとう、あと2週間全力で頑張る!

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