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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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50話「生徒会便り制作」

ゴールデンウィーク真っ只中


皆が部活や遊んでいる中、私は生徒会室にいた


ゴールデンウィークに入る前の日、先生にお願い事をされた。


「神崎、ゴールデンウィーク空いてるか?」


「部活はありますけど、その前後は大概」


「お願いがあるんだが、生徒会だより作ってくれないか?」


生徒会だよりとは、学校であったことや、生徒達の活躍、今後の予定をまとめた文書のことだ。


「いいですけど、何を書けば?」


「来月総体があるだろ?」


私たち3年生最後の大きな大会のことだ。明日であと1ヶ月となる。


「各部活ごとの日付、時間、試合場所、対戦相手をまとめてほしいんだ。」


「それって運動部だけですか?」


「いや、文化部のこともお願いしたい。それと今年から新しく部活が2つ増えたと思うが、その部活の説明等を加えて同じように書いてほしいんだが…」


「分かりました、いいですよ」


「本当か!助かる。和田達にも声をかけたんだが、1日練習が入っているようで…」


「大丈夫ですよ。パソコンでまとめるなら1人で充分です。パソコンは得意なので任せてください!」


いくつか検定を受け準1級は持っている。早打ちなら得意だし1人でも全然大丈夫だと思ったので快く引き受けた。


「じゃあ、データ渡しておくな。いつでも入れるようにしておくから頼むな。一応期限はゴールデンウィークが終わるまでで頼む」


「分かりました。」



ということで、今に至るのだ。


午後から部活があるので午前中は便り作り。


どういう風に作るか考えていた。最初に説明を入れるべきか後から入れるべきか…


迷ったが後に入れることにした。


「書く量思っていた以上に多い…」


先生から最低限これだけ書いてくれと言われ渡された紙は4枚ほどあった。1日パソコンに向かえるわけではないので正直間に合うか心配だ。


でも考えている時間か勿体無いと感じた私はすぐに取り掛かることにした。


部活が終わったあとも下校時刻まで残り残りの休みの日も同じように続け何とか間に合った。


「先生、終わりました」


「お疲れ様、助かったよ。これお礼な」


先生がくれたのは有名店のスイーツだった。


「ありがとうございます!」


「お礼を言うのはこっちだよ。ありがとう。」


後日生徒玄関に貼られ多くの生徒が目を通した。


「神崎、好評だぞ。写真があって見やすい!とか細かく書いてあるから分かりやすいって声が飛び交っていた」


「あれ、神崎さん作ったんすか!?」


同じ書記の和田くんがそう言った


「うん」


「すんません、俺なんの手伝いも出来なくて」


「大丈夫だよ、練習試合の方が大事だし」


「俺ら暇やったから手伝ったんに」


と、中野、南、優大がそう言った。


「パソコンお得意でしたっけ?」


「いえ、全く!」


そう威張る3人が可笑しくて皆笑っていた。


今日も生徒会室は賑やかだった。

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