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兄貴肌長身マッスル龍族さん(笑)

敬語なんて授業でちょっとやっただけで合っているかもよくわからなかったが、アイリスさんは特に機嫌が悪くなったりする様子もなく、優しそうな顔で返してくれた。

「はじめまして、どっかの誰かさんと違って礼儀正しいのね。」

「んだとおいコラ」

「黙りなさい。」

再び睨まれたリンドウはしゅん、とした感じで口を閉じて後ろを向いてうつむいてしまった。あれだけ強気だったリンドウだったけど、背中はやけにしょんぼりしているように見える。アイリスさんとの力関係がはっきり見えてしまったようで、だんだんリンドウが可哀想に思えてきた。


リンドウの肩...には翼が邪魔だったのとそもそも高いので手が届かなかったので背中をぽん、と叩く。振り返ったリンドウの目がちょっと潤んで怒られた子犬みたいな顔になっていたのを見て吹き出しそうになったのをなんとかこらえ、どんまい、という気持ちを表情で伝える。伝わったのかどうか、また怒りマークがついてるみたいな顔になって何か言おうとしたけど、アイリスさんがじっとこっちを見ているのに気づいてすぐやめた。


すっかり縮こまって頼りがいのなくなったリンドウはもうほっといて、楽しそうに話しているガウラくんとアイリスさんの方を見る。ガウラくんはアイリスさんのことをお姉ちゃんと呼んでいたけど、種族が猫と犬なので、きっと実際に血のつながった姉弟ではないのだろう。二人がどんな関係なのかはよくわからないし気になるけれど、少なくとも本当の姉弟のように仲が良いのは間違いないと思う。姉弟というにはアイリスさんの態度が妙な気はするけど、ぼくはひとりっ子なのでそこら辺はよくわからない。もしかしたらそういうものなのかもしれないから、とやかく言うのはやめておこう。兄や姉に憧れていたが、リンドウみたいなのだとちょっと怖いし、アイリスさんみたいな感じだとあれはあれで疲れそうだから、やっぱりひとりっ子が1番いいな、と思う。


そんなことを考えていると、ガウラくんとアイリスさんがこちらに手招きをしている。どうしたのかな。とりあえず近くに行くと、二人から結構重要な話を切り出された。


「「カルミアくんはこれからどこに住むの?」」


おぉ、息ぴったりだ…じゃなくて、確かにそうだ。

ご飯のことで頭がいっぱいになってて、これから寝泊まりする場所のことを考えていなかった。

残ってるテントを使わせてもらうのも一つの手だけど、雨とかが降ったときのことを考えて、ちゃんと壁と屋根があって、欲を言うならちゃんとしたベッドがある場所がいいな。そんなことを伝えると、どうやら良いところがあるらしい。

「案内してあげる!」

元気だなこの子。

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