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核撃

核撃魔法とは、城で学んでいるときに見かけたら真っ先に逃げるべき魔法だと教えられた。


元の世界で言う…核爆弾と同じような扱い。この魔法は人間や魔族、魔物程度では百人規模の部隊で撃つことになるが、その後術者は全員昏倒するので普通はあまり使われないと。


しかし、ウォーリアの軍も流石に百人規模の部隊を逃すほど練度が低いわけじゃないだろう。

つまり、近(・)く(・)に(・)強(・)大(・)な(・)魔(・)法(・)使(・)い(・)が(・)い(・)る(・)ということだ…


まあ簡単に言うと…


《《サンダリテイン王国滅亡の危機》》か。



…まずくね?


普通にやばい。



「君たち。早く逃げなさいっ!」


そう言いながら王様は王都へ走る。


「僕たちもっ」


「行けない。行ったら世界滅亡。」


「来るでないっ!」


「わ、わかりました。」


「ほら、逃げるよ…」


王様足はっや。


それからしばらくして。


興奮した魔物を斬りながら駆ける。勇者なのに、逃げる。


この悔しさ…なんと形容すればいいのだろう。


そんなことを考えていると…


十分な距離離れた頃に声が響いてきた。



『《我の望みは守ることなり 我の望みは人々に安寧をもたらすことなり 今この場において 我が命を最大に照らし散らさんとす 我は王なり 我は王なり 我が願いは 守り敵を滅ぼさんとすることなり…究極魔法。王の最後の真心(ラストキング)》』


…この魔法は王による究極魔法。民を守るということただ一点に集中した、王の鑑と呼べる魔法だ…王は、死んだ。僕たちは、逃がされた。


王都内は守られたが、周辺は焼け野原になったと伝えられている。王の最後の策略で、勇者は…自由(・・)になった。



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