2話
「うっぷ…。一応これでも私過労でぶっ倒れたんだよ?なのに無理やり消費させる?普通」
「普通だ、普通。だからもっと食ってくたばれ。富士山は俺に任せろ」
「殺さないで?てか、なんで山梨生きてるの?前の投稿山梨死ぬって書いてあったのに」
「お前が!勝手に!殺したんだろ!!」
皆さんこんにちは、吐きそうになりながらのご挨拶です。静岡国です。
ものすごくりんご攻めをされて、死ぬ。
「すまなかったな。まぁ、一旦横になれば落ち着くだろ」
「こうなった元凶お前だよ?長野?」
「まあまあ」
グイグイとベッドへと押される。
くっそ!コイツ力が強すぎて全然勝てねえ!!両手と私の腹筋全員総動員してもピクリとも戻らねえ!!
抵抗虚しいかな。無駄に体力と気持ち悪さを倍増させられてベッドへと体を預ける。戦いに負けて勝負でも負けた。もう何もしたく無くなってきた。
「コイツの力は諦めとけ。お前のヒョロイ体じゃ勝てん」
「だーれがヒョロイじゃ、この山梨!ヒョロイんじゃあなくて、スレンダーな体型とお呼び!!」
何もしたくない欲から目覚め、バッ!!と仰向けから勢いよく起き上がる。
「それに私の場合、筋肉つけたくても謎の勢力のちからで筋肉がつけられないんだ…」
「謎の勢力ってなんだよ…」
「こう、謎の勢力が『ていやっ!』ってやったらなんかこんな感じに…」
「えぇ…」
「謎の勢力はなんでお前に筋肉つけさせないようにしてるんだよ」
「『静岡は細いほうが可愛い!』って言われてこのままなんだ!」
「BLを書いてる絵師かよ…」
「わかるよ山梨」
「それはどうにかならないのか?食事を変えるとか、筋トレするとか。俺はそれで筋肉つけてるが」
「長野…まさか、君が親身に相談に乗ってくれるとは…筋トレとかプロテインとかは数年続けてたけど、なぜか逆に肋骨がくっきり浮き出てきたからやめたよ。流石に怖すぎる」
「どうやったら逆にそこまで行ける?」
「それなら、謎の勢力に懇願してみるとか、か?メンバーが誰だかは知らないが」
「山梨…お前まで…」
「お前が可哀想に見えてくる謎の病が発症したからな。仕方なくだ」
「そうか…!謎の勢力に懇願すればいいのか!元日本国民の必殺技【土下座】を使えばなんとかなるかも…!」
「勝手に俺等の必殺技を決めるな」
「そんな相手なのか?謎の勢力とやらは」
「うん、ちなみに謎の勢力の一人、東京さんと国際連合さんね?」
「真面目に聞いた俺が馬鹿だった」
「もう無理だ。諦めろ。解散、解散」
「なんで!?」
あっるえええええ!?!?!?なんかみんなでマラソン一緒に走っていたはずなのに、急に落とし穴に私だけ突き落とされたみたいな感じなんだけど。なんで!?
確かに、国際連合さんはものすごく真面目で少し話しにくいオーラあるけど、東京さんは天然で穏やかで、ほのぼのしてる人では!?あの人に詰め寄れば行ける気はするんですけど!?だって富士山事件でもみんな拳で行こうとしたら慌ててたし!
「そうだ…拳で行けないかな…?」
「なんでそうなったかは知らないが、行ったら確実に国連にぶちのめされるが??」
「そのまま静岡がくたばって富士山こっちに渡してこねーかな」
「無理だろうな」
「くっそぉ!!」
二人でボケに入っても冷静にツッコみを一人で行う長野。流石この3人の中で一番の真面目枠兼、ツッコミ役!面構えがちげぇ!
「山梨は置いといて、まず東京に土下座しても笑顔で断られるだろうな。そこから武力での交渉をしたら間違いなく国連に消される」
「あっ、もう諦めとく。ワタシエイエンにスレンダーでダイジョブ」
「まあ、それが懸命な判断だろうな」
ボムボムとベッドを叩く。が、何もしたくない欲と腹がいっぱいの時の気持ち悪さが戻ってきたため仰向けに寝る。
長野も会話が途切れたところで、包丁とりんごの皮と種が入っている器をもって台所に行った。きっと片付けてくれるのだろう。流石ママン。
山梨と二人だけになって、特に話すこともないため目をつぶろうとしたら山梨が私の腹にドスッと枕代わりに頭を乗せた(叩きつけたといったほうが適切)。うぇえ!?何がなんでそうなった!?今そんな流れじゃあないよね!?ちなみにドスッの時にめちゃめちゃ低い「ぅ゙っ」が出たのは内緒。
「山梨、重いよー。私のスレンダーな体型に山梨の筋肉は重量オーバーだってー!」
「……」
山梨の頭を押し出そうとしても、ピクリとも動きやがらねぇ!!これじゃあ、絶対に寝れないじゃん!私これでも過労でぶっ倒れたんだよ!?もう少し、労ろうよぉ!山梨ツンデレ猫ちゃんなのはわかるけどさぁ、急に物理ダメージのでかいデレはやめようよぉ。しかも何も喋らない!
頑張れ私!腹の筋肉と元日本男児の空気読みを舐めるんじゃあない!!
心の中でブーブー文句をたれながら、静かで気まずい空気をどうにかしようと考える私。偉い。
「…そうだ、今度の世界会議、山梨いつぐらいに行くの?」
「……。」
「そっかぁ…」
☆ 会 話 終 了 ☆
なんで!?!?
私「〇〇時に行く」キュルルンみたいなの想像してたら、予想外の返答(何も言ってない)が返ってきたんだけど!?!?今の会話、ラリーせずにボールが飛んでってボールが海に沈んで終わったんだけど!?
しょうがない。もう、こうなったら一人で語り続けてやる。山梨が私の腹から退くぐらいつまらん話を長野が戻って来るまで続けてやる。
「そいえばさぁ、この前沼津のスーパーに行ったらさあ。深海魚がミッチミチに入ってたパックが売ってたんだよね。」
「…」
「本当に、何にどこをどうやって使うのかもわからないような魚が売っててさぁ。だから私、その魚達の食べ方沼津に聞きに行ったのよ?そしたらさ
『…っスッー…すみません、ごめんなさい。本当にわからないです…次には、必ず聞いてくるので…あの、っそれとも切腹いたしますか…?』
って返ってきたんだよ?ひどくない?一応私あの子の親ポジだと思ってるんだけども。まさかああやって返ってくるとは思わなくてショックだった。私そんなに野蛮に見えるかなぁ…?」
「東京に拳で慌てさせた国だからだろ…」
ワァァァァァァァッシャベッタァ!!山梨がシャベッタァ!!意外と早い!チョロい、チョロいぞ山梨!
「いや、それ私じゃなくて県の方だから。私のほうじゃあないし、なんなら沼津も私の一人だからね?」
「育ての親も似たような感じだろ…。」
グリグリと掛け布団に顔を埋める山梨。山梨が喋ってくれた〜!!嬉しい!けどねぇ、山梨さぁ?私優しいから言わないけど、その頭グリグリめちゃめちゃ骨にクるからやめない?可愛いけど、それ以上に腹が攣りそう。どんだけ脆いんだよ私の体。
長野ー!!洗い物は後で私がやっておくから戻ってきてくれ〜!!!
吐血をしそうなぐらいグリグリされながら願った願いが通じたのか、長野が台所からひょこっと顔を出した。
(長野ーー!!本気でヘルプ!気づいて!私このままだと、また過労で気が失う!!)
目線で長野にテレパシーを送る静岡。SOSが伝わったのか、長野はコクリと頷き山梨の方へと近づいていく。
(はー…。真面目枠が二人だと、どっちかおかしくなっても、まだもう一人が真面目だから安心だよね〜)
長野が静岡の腹を枕にしている山梨の上に来たところで、静岡はもう一度目を瞑り、軽くなる腹に期待をしていた。
が、察しのいい人ならお気づきだろう。男子しかいない、しかもお互いに悪口を言い合っても基本大丈夫な関係だと言うことは…
「……ねぇえ!!!僕これでも過労でぶっ倒れたんだよ!?これ何回目かも忘れるぐらい言ったんだよ!?なのに…なのに…!」
「なんで君たちは僕を枕にするのかなぁあ!?!?」
「ちょうどいいところに胸があったから。」
「ちょうどいいところに腹があったから」
皆様多分大正解。長野は私の胸を枕にして、私の腹を枕にしている山梨を下敷きにしている。
あああああ!!!私の!腹!りんごで1HIT!山梨のグリグリで2HIT!そして、長野で3HITでノックアウト!!
もう…もう……!
「本当に帰ってよーーー!!!!!」
「後1時間ぐらい寝かせろ」
「おい、長野。そろそろ俺の頭蓋骨にヒビが入りそうだ」
「大丈夫だ。問題ない」
この後結局、ふたりとも2時間ぐらい寝て帰った。
もう二度と過労でぶっ倒れないことを誓った静岡国であった。




