川にドボン
最近、ミラお姉ちゃんの様子が変だ。どこに行くにもミラお姉ちゃんが付いてくる
お母さんに聞いてみると
「お姉さんとしての自覚に目覚めたのか、構ってくれる子がレーヴェくらいしかいないからだと思うわ」
「そうなのかな〜」
朝起きるとベッドに潜り込んでいることもよくあるし
夏になってから少ししたらアーサーお兄ちゃんが帰って来た。
「ミラもレーヴェも元気そうだね」
「うん」
「アーサー兄、私とレーヴェは森に行くけど」
「帰って来たばかりだからゆっくりするよ」
「レーヴェ、行きましょう」
「うん、アーサーお兄ちゃん、学校のお話聞かせてね〜」
「分かったよ、いってらしゃい」
僕はミラお姉ちゃんに手を引かれて森へ
「レーヴェ、今日は暑いね」
「そうだね」
「川で泳ぎたいんだけど」
「いいけど、ついでに魚も釣って帰ろうよ」
部分強化を施して川の方へ向かう、森の中を通って向かうのと村との距離が離れているから
部分強化で走ると30分くらいで到着
「ミラお姉ちゃん、早いよ」
「レーヴェ、入るわよ」
ミラお姉ちゃんが服を脱ぎ出した。
「ちょっと、ミラお姉ちゃん」
「レーヴェも脱ぐ」
ミラお姉ちゃんに服を脱がされた。
「んーーーー」
「どうしたの?」
「レーヴェにはあるのに私にはない」
「えっとね、お父さんが言ってたんだけど男の人には付いてるんだって、女の人にはないんだけど大人になったらお母さんみたいになるんだって」
ミラお姉ちゃんはまだ子供だからツルペタ、ミリーさんみたいな綺麗な人と結婚したいな
「レーヴェ、大きくなってない?」
「ソ、ソンナコトナイヨ」
川にドボンっと飛び込んでミラお姉ちゃんから逃げたと思ったらミラお姉ちゃんも飛び込んでいつの間にか背中にくっついてきた。
「ミラお姉ちゃんは最近よくかまってくれるよね」
「だって3年後には学校に行くし、レーヴェに会えなくなるからよ」
「アーサーお兄ちゃんみたいに帰って来たらいいと思うけど」
「学校に行ったら帰らないからよ」
「なんで、僕はミラお姉ちゃんに会いたいけど」
「冒険者になるけじめかな」
ミラお姉ちゃんの目は本気だと分かった。
「ミラお姉ちゃん、大好きだよ(家族として)」
「レーヴェ、私もよ」
川から上がり、拭くものがないため焚火をして乾かしてから服を着る
「レーヴェ、乾かして」
「はーい」
初級風魔法の応用で温かい風でミラお姉ちゃんの髪を乾かす。
「レーヴェに乾かしてもらうの好き」
「お姉ちゃんの髪、伸びたね」
「レーヴェは短い方が好き?」
「長い方が好きだけど、夏は少し短い方がいいと思うよ」
魚を大量に釣って帰り、夕食後にアーサーお兄ちゃんから学校のお話をしてもらった。




