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境界の樹  作者: 佐賀葬送
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1/5

始まり

初めましての投稿となります。楽しんで読んでいただけたら幸いです。

             1


 「ただいまー…」

 

 家に帰るなり、玄関で倒れ込む。堅苦しいスーツもサイズの妙に合っていない革靴も鬱陶しいが、今は脱ぎ捨てる気力すら湧かない。


 「おかえりー。 おー、ヘタってんねぇ」


 「姉さんいつまで続くのこれ…」


 ここ数ヶ月ずっとこの台詞ばかりだ。


 光の見えない終わらない道をただひたすらに歩いている。家に帰れば姉がいるが、それすらも揺らいでいる。


 そして姉の口は、これもまた何度口にしたか分からない言葉を紡ぐ。

 

 「私の身体がちゃんと戻ってきたらかなぁ」

  

 これは、僕と姉を巻き込んだ、不思議な世界の話。


 事の起こりは数ヶ月前に遡る。

 ここまで読んで下さりありがとうございます。次から本編に入ります。姉弟の物語、楽しんでいってください。

 投稿頻度は週一を予定しております。

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