Episoudo3
微ヤンデレ・ダーク勇者が。
魔王さん登場。
「我につかえる者よ!我の前のいるモンスターを倒せ!」
ぎゅーん!ボンボン! モンスターを三体倒した!
「おぉ、早いな。マナ。」
「いいえ、皆さんのおかげです。」
「早く魔王を倒したいな……」
「……あのー。」
「大丈夫だ。いつもの事だから。」
マナとアランだけでモンスターを倒してしまい、リンは、
病みスイッチ入ってしまい……。
「あぁ、早く魔王をギッタギッタにして、泣き叫ぶまでメッタ刺しでして手足ブッタ切って腹切り裂いて内臓引きずり出して、血管全部引き抜いて、一回死んだらもう一度生き返らせて、もう一度、いや何万回も殺して死と恐怖を味わせて。」
怖い、いやそれ以上に狂っている。
実際作者の私も狂ってるかもしれないぐらいの文章かも……けど。
「殺したい……。」
「リン、そこまでにしとけって、次に来る刺客はお前に任せるから。」
「・・・・・・おう。」
「……(なんか、めんどくさい。アランさんは優しいけど……)そういえば生き返らせるってどいう事ですか?」
とりあえず、拗ねているリンを落ち着かせるアラン。
マナは「めんどくさい」と感じながらもリンに質問をする。
「……あぁ、生き返らせ草の事か?」
「?、生き返らせ草?そんなものあるんですか?」
<生き返らせ草>薬剤師・リンが作ったごく少ない薬草。元々は別な薬草を合わせ偶然にもできた薬でいつの間にか草に戻り、瀕死の状態から全快回復できる。
「あぁ、俺が作ったからな。」
「へぇー。」
「……(ふぅ、よかった。)って、リン。あれ。」
「?」
「へ?」
ドオン!モンスターが現れた!
「がハハハ!貴様らか!我が主に歯向かうものは。」
「……だったらどうする?」
「ふん、ここで死。」
モンスターの言葉に耳をかざすリンは剣を構え、モンスターの腕を切る。
「っ!」
「ひっ!」
「わぁ。」
病みモードのリンに誰も勝てない。というよりも殺意が怖い恐い怖い。モンスターは一刻も早くここから逃げたい気持ちだが、羽を切られ腹を切られ瀕死状態。
すると、
「さて。」
コロン。リンはバックから何かを取り出す。それは生き返らせ草でできた回復薬。それをあろうことかモンスターに飲ませた。
「え!いいんですか?」
「うん、だってあぁしないと
リンの病みは収まらないから。」
ゾッとする、「たかが」と思うが、やりかねない。いや、おかしいとは思わない彼がそれで収まるならと、
そのあと、モンスターは二十回死んだ。
「お疲れさまです。リンさん。」
「ん。」
「じゃあ、次の刺客も頼むな。」
「うん。」
戦い(?)終えた仲間に声をかける。リンはどこか晴れた顔をしていたが返り血を浴びてしまい、なんだか怖いが、
「まぁ、取りあえず魔王さんに報告しないとね。」
「「へ?」」
「聞いてるんでしょ?魔王さん。」
振り返るとそこには、小型の悪魔がとんでいる。目にはカメラのように小型の偵察機のようだ。
逃げようとするがリンに捕まった。飛んでいるうえ離れているのにどうやって捕まえた?勇者よ?
「まぁ、別にいいけど、俺が殺しに行くまで死なないでね。魔王さん。」
「ピッーー」
怖い笑みと共に小型悪魔を手で握りつぶす。
「……(本当にこの人が勇者なんですか?)」
「(うん。とりあえずね。)」
リンの後ろでは仲間が小声で話していた。
一方、魔王さんはというと?
ガっシャン。グラスが床に落ち中に入っていた飲み物が床へと浸透していく。
「な、なんと、このような輩が俺を殺しに来てくれるだと?」
“ま、魔王様!?”
「なんと、素晴らしい!!」
“………………はっ?”
「あぁ、あいつ早く来てくれないかな。俺を殺してくれるなんて、何百年ぶりだろう?前の勇者はここに来る前に確か何万年前だっけ?その勇者はどうにも頼りないやつだったし、その相棒はよかったな、強くて。」
“……(あぁ、転職しようかな……ここ、休み少ないし、何より保険がね……)”
ドM魔王さん登場だが職場があまりにも悪いため働いている者は少ない。
側近さんも転職を考えるほど。
「んー、次は強い奴呼んであいつの力をもっと確かめてみるか。何がいいかなー?」
誰かドM魔王と病んでいる勇者の止め方を教えてください。