Episoudo1
「さぁ、魔王よ!今こそ最後の戦いを始めようか!」
「ぐっ、わかった。だが、この魔王を倒せるか?勇者よ!」
「リン!」
「リン様!」
「あぁ、勝ってやる! お前を倒す!!」
あれれ、いきなり最終回風で始まってしまって申し訳ない。
事の始まりは一年前……
episodo1
ガッガッ と畑を耕す、青年が一人
“おーい!リーン!休憩すんべー!”
「!、はい!」
畑を耕していたのは‘リン・カーベル・ディス’十八歳
毎日の日課でいつものように畑を耕し薬草つくりに励む日々を過ごすが……
“おーい!リーン!”
「?、何?」
声をかけてきたのは村に住むリンと同じぐらいの男。
“王様が呼んでるぞ?”
「え?」
“なんでもお前が勇者に選ばれたとかで……”
「・・・・・・・・は?」
理解できぬまま、リンは王様の城へと向かった。
そして、勇者の旅立ちの一歩が始まろうとしていた。
王様の城へと着いたリン。
城は豪華で昔の村人が何十年かけて作った城、だがリンには関係ないことだ。
“うむ、よくぞ来てくれた勇者・リンよ。”
「はっ。(何が勇者だ。バカバカしい。)」
王の間へと案内されたリン。片膝をつきながら別なことを考える。
“おぬしに頼みがある。勇者としてな。”
「はい。(勇者?俺が?)」
“実は魔王を倒してほしいのだよ。”
「は・・・・・・・え?」
淡々と言われていたせいか思わず、声が裏がえってしまった。
余計な考え、薬草の事とか、薬草の事とか、魔王を倒す戦術とか、を考えていたため。
大事なところを聞きのがすところだった。勇者ドS・リン。
「勇者、勇者って、うるさいわ!!」
ひっ!
“?、ど、どうしたかね?”
「いえ、何も。大変申し訳ありませんが、‘魔王を倒せ’というのはと聞こえたのですが。」
“うむ、いかにも。勇者にはこの世界を脅かす魔王を倒してもらいたい!
(最近の子は怖いな~。)”
「………」
“む、無理なら構わぬぞ?”
「わかりました。」
“へ?”
「その任務、受けます。どうか、俺にやらせてください!」
“う、うむ。わかった。それなりの報酬をそなたに渡そう。”
「はっ、ありがとうございます。
(やっとだ、やっとヤれる。あの魔王を この俺の手で!あぁ、早く戦いたい!二撃である程度体力を減らして回復を薬草で生き返らせて。それを何度も繰り返したら、楽しいそうだな~。)」
魔王を倒すという任務を受けたリン。
何やら嬉しそうな顔だった。 by城の兵士談
そして、リンは両親に王様から受けた任務の事を話した。
帰れる日なんて帰らないまま。それは親にとって辛いことだが、それでもリンは「魔王を倒して帰ってくるよ。」その言葉を聞き両親は涙を流す。
「あなたが無事に帰ってくることを祈ってるわ。」といってくれた。
こうしてリンは任務へと向かうことができた。
「ふぅー、よしっ!」
親からも村人からも離れた村の入り口で一息入れるリン。そこへ、
「おーい!リン!」
「!、アラン、どうした?」
声をかけてきたのはリンと同い年だろうか、少し背が高い男が駆け寄ってくる。
「いや、何。お前が勇者になったって聞いて俺も一緒に行ってもいいか?」
「あぁ、別にいいぜ。」
声をかけてきたのはリンの幼馴染「アラン・ディア・シグナル」。
アランはさらりとリンと着いていくといってリンもさらりと「OK」を出した。
普通は激励か何か思うが、アランは違う。リンも「この冒険は辛いぞ」とかいうと思ったがリンも違った。
そして二人は歩き始める。
「しっかしお前が勇者ねー。」
「うるせ―な、ん度も言われ過ぎて麻痺してんだから。」
「はいはい。」
勇者・リンは仲間を手に入れた。
「あ!これ親父から。」
「おう、わりぃな。」
「別にいいって俺も親父からかっぱらってきた。」
剣を手に入れた。
“こら!バカ息子!!”
遠くから聞こえる声に驚き、生まれた故郷をダッシュで後にした。
魔王を倒す、冒険へと出た。