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第二十四章:最後の誓い
鈴鹿一家教団の闇の宮殿。
蝋燭の揺らめく炎が壁を染め、重苦しい空気が漂う中、覇真はひとり静かに佇んでいた。
彼の瞳には、かつて交わした兄弟盃の記憶と、離反した功二の姿が交錯する。
「俺の信じた道は、果たして正しかったのか――」
手にした血判状を握りしめ、覇真は静かに誓いを立てた。
「これが最後の誓いだ。鈴鹿一家の血を、俺の血をもって清める。裏切りを許さず、狂気の鎖を断ち切る」
その声は冷徹でありながらも、どこか悲しみに満ちていた。
外の世界では、功二が仲間たちと共に決戦の準備を進めていた。
彼らの決意は揺るがず、鈴鹿一家の未来を賭けた戦いは間もなく始まろうとしていた。
覇真の心に、微かな希望の光が差し込む。
それは狂気の中で生まれた、儚くも強い光だった。
そして、最後の誓いが闇夜に響き渡る。
血の宿命は、まだ終わりを告げてはいなかった。




