707/715
707 さすが!
わたしが本を読んでいる時、ウチの子が起きてきた。
「おはよう」
と、わたしは、ウチの子に声をかけた。そして読書に戻った。すると、ウチの子が、わたしの足元へやって来て、わたしの足にすりよった。わたしは頭を撫でながら、読書を続けた。
ウチの子は、「ごはんを寄越せ!」と言っているようだが、まだごはんの時間ではないので、無視である。
ウチの子はわたしの足元をうろうろしていたが、わたしが無視していることに気づいたのだろう、強硬手段に出た。
「わっ」
ウチの子が、テーブルの上に飛び乗って来た。しかも、ほんの少しの隙間に。さすが猫! わたしは思わず、ウチの子を「えらい! すごいねー」と言ってしまった。ウチの子がこの行動に出たのは、ごはん欲しさだというのに。そして、やはりと言うか、ウチの子はわたしの目の前に来て、ガンを飛ばした。でも、ごはんはまだ。わたしはテーブルから椅子を離して座り、読書を続けた。ウチの子が不満そうだったのは言うまでもない。
こんな狭い隙間に飛び乗ってきた。
めっちゃ近いし、怖い!




