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アラフィフおじさんの推し活奮闘記  作者: DAI


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第11話

私の名前は田中健二。今年で45才。いわゆるアラフィフだ。




今日は、いよいよStar☆Dreamスタドリの握手会当日。私ははやる鼓動を抑えながら、ショッピングモールのCDショップに向かった。




一方、そのころ。

ショッピングモールに向かう別の2つの影があることを、私はまだ知らなかった。




CDショップに行くと、すでに3人とも揃っていた。

「遅くなりました。」

「ケンジくん、また最後ー。」

ミドリさんは、手厳しい。

「まあまあ、ケンジくんは家族がいるし、大変なんだよ。」

流石、マサさん、年の功。

「ケンジくん、予習はバッチリ?」

アヤ師匠は、今日もカッコいい。

「もちろんです!師匠!」

「ケンジくん、頼もしい!」

ミドリさんが笑いながら私の肩を叩く。


スタドリの人気は、まだまだのようで、それらしきファンの姿は見当たらない。しかし、その方がライバルが減っていいとも言える。ファンとしては複雑ではあるが。


「じゃあ、CD買いに行こうか。」

アヤ師匠を先頭にCDを買いに行く。


スタドリは、今話題の新人として、コーナーが作られていた。ファーストシングルも売っている。私は、まだCDを買っていなかったので、セカンドシングルと両方買うことにした。


「スタドリのCD購入特典。握手会参加券です。握手会は15:00から、広場で行います。」

店員からCDと握手会参加券を受け取り、店を後にする。ついに握手会参加券を手に入れた。私は、早くもドキドキしていた。




一方そのころ。

別の2人の影は、ショッピングモールで買い物を楽しんでいた。






CDを買った私たちは、ショッピングモールのフードコートで時間を潰すことにした。ソファ席が空いていたので、そこに陣取る。

「じゃあ、ハンバーガーでも買ってこようか?」

「僕は、ビックモックでとコーラで!」

マサさん、速い!

「私は、テリヤキモックバーガーとアイスティ。」

ミドリさんらしい(?)チョイスだ。

「私は、クノイチモックにしようかな。あと、コーヒーで。」

アヤ師匠は、大人のチョイスだ。

「じゃあ、私はダブルチーズバーガーとコーヒーで。」

私も迷いながら、やっと決めた。


「じゃあ、スタドリの握手会の壮行会ってことで、乾杯!」

「かんぱーい!」「カンペー!」「乾杯!」

ソフトドリンクで乾杯をして、腹が満たされたところで、スタドリ話に花が咲く。


「ケンジくん、CDにサインもらうんだったら、ペンがあった方が良いけど、持ってる?」

ペン!忘れてしまった!

「わ、忘れました。」

「私の貸してあげるよ。まあ、ショッピングモールだから、売ってるけどね。」

「ミドリさん、ありがとうございます!」

ミドリさんに助けられた。今後は、出かける前に持ち物をちゃんと確認しなければ。。。

「時間そんなにないから、慌てないでね。ケンジくん。本人の前に来たら、ペンのキャップを外して渡すこと。あらかじめ、サインが欲しい場所を決めておくこと。お礼を忘れないこと。注意点はこれくらいかな。」

さすが、アヤ師匠の指示はいつも的確だ。

「わかりました。師匠。ありがとうございます。」

「やっぱり、師匠はまだ、なれないなー。」

ミドリさんに、また、笑われた。。。


「握手会ってさ、推しと触れ合える唯一の機会なんだよね。」

アヤ師匠が、感慨深げに話しだす。

「もし、スタドリが人気者になって、トップスターになったら。ファンとしては嬉しいけど、きっと、もう握手会なんてやってくれなくなる。寂しいけど、そうやって、推しが育ってくれるのが一番の喜びなんだよね。」

アヤ師匠・・・。

「だからこそ、今回の握手会は、貴重なんだよ。ケンジくん。」

「はい。全身に焼き付けます。」

そうだ、今日の握手会は、一度しかない。今日の推しの姿を忘れないようにしなければ。




一方、そのころ。

2人の影は、広場にいた。

「お母さん、スタドリの握手会だって。CD買わないとだめなのかー。」

「今、売り出し中のアイドルよね。」

「学校でも、ジワジワ話題になってきてるよ。マジプリにはかなわないけどネ。」

「この子達も人気出ると良いわね。」






「さて、そろそろ行こうか。」

アヤ師匠がテーブルを片付け始める。

握手会の集合時間が迫ってきた。30分前に広場に集合だ。

「私が捨ててきます。」

こういう雑用は下っ端の役目だ。私は4人分のゴミをまとめると、ゴミを捨てに行った。

「ケンジくん、ありがとう!」

他の人は不思議に思うだろうな。ふと、我に返ると、今の状況がオカシク感じる。


握手会会場は、一つ下のフロアだ。私たちは、会場に向かった。

広場に着くと、周りがぐるっとパーテーションに囲まれていて。スタドリのポスターが貼ってある。

【握手会待機列】と書かれたボードを持ったスタッフがいたので、列の最後尾に取り合えず並んだ。すると、並んでいる他のファンに「何番ですか?」と聞かれ、ファン同士の連携で、番号順に列が並び替えられる。私たちは、10,11,12,13番だ。時間が迫り、ドキドキしてくる。




さあ、いよいよ握手会本番だ。

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