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ハリとスーツ

どうも最近暇で歌を良く歌ってる朝廷です。

それではハリとスーツスタートです。

「少々取り乱してしまって失礼しました。」

あれからしばらく騒いでから、ハリは俺たちをその建物の中に入れてくれ、中にある椅子に座るように言った。

その建物の中は中々に良い感じに隠れ家的雰囲気があり、いかにも隠れた名店といった感じが出ていた。

壁には様々な種類の服が掛けられており、作業机だと思われる机には作られてる途中の服が置いてある。


こんな店をどうしたのかと聞いたらβテスターとしての特典で引き継いだらしい。素材等もβから持ってきたらしい。

他にもここら辺に埋まっている【職人】専用のクエストをクリアしたりしたお陰で、大量に素材も確保出来たらしい。

因みにアカネに服を作ったのもクエストの一環としてらしい。

まぁハリ本人の顔を見るとそれだけでは無いことは直ぐに分かる


「それでウィルさんは何をお求めでしょうか?」

そんな体裁を整えたハリは俺に向かって聞いてくる。

「ログアウト時用の服と、町の中用の服が欲しい。」

それを聞くとなるほどと頷きながら、インベントリを操作して服を取り出してきた。

そんな俺を見て二人がひそひそと話してる。


「あれ?ウィルって喋らないって訳じゃないのかな?」

「いやーあれじゃない?ハリさんの事を気に入ったとかじゃないの?」

「うーん。そうなのかぁ?ただ単に話す必要があったから話したって感じだけどなぁ?」

そこの二人聞こえてるぞ。

アカネは未だしもシュウは何を勘違いしたかニヤニヤしやがって。

俺は別に喋れないわけでも人によって対応変える訳でもなく、ただ単に無口なだけだ!


そんな思いも込めて厳しめの目線を二人に送ると直ぐに背筋を伸ばす。

なんだろう二人の上官になった気分だ……

そんな事をしてるとハリも服を取り出し終わった様で、こちらに示してくる。

「こんな感じでどうでしょうか?えぇウィルさんに合うようなデザインの服を選びましたが……」

そう言いながらハリは目をギラギラと輝かせる。正直恐い……

俺は恐る恐る提示された装備に目を通す。

まずはログアウト用

ーーーーーーーーーーー

防具名:ハリ特製男性用寝間着(黒・上)

ジャンル:胴装備

装備条件:PNハリとフレンドであること。

     性別が男性であること。

耐久値100

DEF+1

説明

ハリが作ったゆったりとした寝間着用の服。

リラックス用のため防御力はほぼない。

ーーーーーーーーーーー

防具名:ハリ特製男性用寝間着(黒・下)

ジャンル:腰装備

装備条件:PNハリとフレンドであること。

     性別が男性であること。

耐久値100

DEF+1

説明

ハリが作ったゆったりとした寝間着用の服。

リラックス用のため防御力はほぼない。

ーーーーーーーーーーー


そして私服。


ーーーーーーーーーーー

防具名:ハリ特製男性用スーツ(紺・上)

ジャンル:胴装備

装備条件:PNハリとフレンドであること。

     性別が男性であること。

耐久値100

DEF+1

説明

ハリが作ったキリッとしたスーツ。

私服用のため防御力はほぼない。

ーーーーーーーーーーー

防具名:ハリ特製男性用スーツ(紺・下)

ジャンル:腰装備

装備条件:PNハリとフレンドであること。

     性別が男性であること。

耐久値100

DEF+1

説明

ハリが作ったキリッとしたスーツ。

私服用のため防御力はほぼない。

ーーーーーーーーーーー


である。

うん。色々言いたいことがある。

まずログアウト用。

これは問題ない。確かに寝間着にありそうな、だぼっとした黒の上下だ。

俺もリアルでこんなのを着てる。

問題は私服用だ。

私服は軍服だと目立ってしまって、町の感じからも浮いてしまうから、パッと見で目立たないように買おうと思ったのだがこれでは余計に目立つのでは?

まぁ面白いから良いが……


俺がじっと出されたものを見ているとハリがとても早口で解説を始めた。

「それでは解説をば……

まずログアウト用の寝間着ですね。

これはやはり一番はギャップですかね。

こう普段はぴっしりしているクールな人が部屋ではこんな服を着ているとかやっぱりギャップがあって良いと思います!

それにまた色が良い感じですよね……

直感ですけど眼鏡を外したらまた似合うんじゃないでしょうか?

雰囲気がこうまたガラリと変わってイケメン度が増すはず!

そして私服のスーツ!

これはもうクールっぽさをより出すために必要ですね!

漫画とかだと完璧に若社長のポジションですね間違いない!

いやもう更に眼鏡との相乗効果でクール度がましてSっ気がこうたまらないですね……

やはりそれが一番発揮出来るのが……「ストップ!ストップ!ハリちゃん!」ってここからが良いところでしょ!アカネちゃん!」

「落ち着いて、落ち着いて。私の時もそうだったけどキミまた周り忘れてるでしょ……」


そうアカネに言われたハリは一気に大人しくなった……

「すみません……一人で盛り上がっちゃって……ウィルさん迷惑でしたよね……もし嫌なら別のに……」

俺はそのまま無言でメニューを操作して、ハリとフレンド登録をしてそのスーツに着替え、頭装備の軍帽を取る。

なんだか一気に現実に引き戻された感じがするがまぁこれもこれで良いだろう。


それを見たシュウが恨みのこもった目線を送ってくる。

「はぁ……これだからイケメンは……」

「何か言ったか?」

「いや別に何も!似合ってると思いますよウィルさん!」

声が上ずってるぞシュウ。

「うん。本当似合ってるよウィル。流石ハリの服だね!」

そうアカネは言ってくる。

スーツは何回も着てるが改めて褒められると何か気恥ずかしい為少し顔を反らす。


その時ハリの方を見ると何故か倒れていた。

良く見るとアバターの上に強制ログアウト中と出ている。

何でもアカネの時もこうなったらしい。

やっぱりハリはヤバイ人だった……

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