後22日。勇者?幼馴染の問題。
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数日後、宿屋の部屋で私達は目覚める。陽の光が窓から差し込み、水色鳥がぴょんぴょんとまんまるの体で空を飛びかい朝を教えてくれる。昨日ソフラは、出かけなったらしい。昼間は私に付き合ってくれているから自由に動けないのに、夜ぐらい自由に出かけていいのに。
うまく働かない頭で考えてみる。ニーナとブロウの問題は、何とかなった。残った問題はヒイロのことだ。なぜヒイロは魔物が倒せなくなってしまったんだろう?確か故郷の村にいた時は、普通に倒せていたような。いや思い返してみればいつも魔物を倒した後は、コソコソと出かけていたような、まさか・・・。
「こらっヒイロ!まさか倒した魔物の手当てをしてたんじゃないよね!?」
と本来の私なら宿屋のヒイロ達の部屋に突撃大騒動に発展していたことだろう。だけどソフラに忠告され宿屋で騒動は起こさないでおいた。流石に目立つ行動は慎んだ方がいいだろう。
「もしかして、もしかして。」
私の疑問は膨れ上がり、ついに疑問の答えを出すことにした。適当な依頼を受けヒイロ達パーティを誘い出す。
「ついに特訓した成果が、発揮できるんだな。」
「そ‥そうだね。」
「腕がなるわ。」
「お手柔らかに。」
「……」
「うまんごー」
早速魔物が現れ戦闘になった。
「嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。怖い。」
いつものようにヒイロは戦闘を拒否する。
他の二人は慣れているのか特に気にも留めていない様子で戦闘を開始する。
戦闘は順調に進んでいく。今回私は戦闘母加わらず見守ることにした。
「嫌だ嫌だ。あっ!」
目をまんまるにしてヒイロは何かに気づく。その目線の先に居たものは迷い込んできた一匹の魔物姿。
「くっ」
ヒイロは剣を片手に魔物の方へかけていき、剣を振るう。
「みょんが?」
攻撃はモンスターに当たり倒れた。
「ヒイロもたまにはやるじゃない!」」
「なぁなぁヒイロ。この剣すげえの。何回攻撃しても眠くならない。」
遠くでニーナが怒っている。どうやら今起こったことに気がついていないらしい。
「そうか。そうかな?」
その日は、街に帰るのを諦めて野宿することになった。
「ちょっとトイレ。」
ヒイロはそそくさと森の中に消えていった。
「あっ私もついでに。」
ヒイロは暗い夜の森を灯りもつけずに進んでいく。
そっと後をつけると案の定ヒイロは、倒したはずの魔物の手当てをしていた。
「そうやっていつも手当てをしていたんだ。」
「うっうわぁぁぁーー」
突然聞こえた私の言葉にヒイロはずっこける。
「なんだ。ミルクか。」
「他の二人かとお思いになりましたか?』
「そうだね。ミルク達か。」
「そうだよ。僕はできれば魔物とは戦いたくはないんだ。だから育成とはいえ勇者にもなりたくはなかった。」
「だから実力があるのにヘタレのふりをしたの?」
「うん。戦場じゃ役に立たない。役立たずじゃ直ぐに二人も諦めてクビにしてくれると思ったから。」
「ヒイロ、そうやって増えていったんだね。この子達。」
そう後を振り返らなくてもわかる今私の後ろにはたくさんの魔物の気配がある。その数は多く、ソフラの力をもってしても数で押し負けるだろう。
「昔から僕が倒すと何故かたまに懐いてくれる子がいるんだ。この子も懐いてくれてよかった。」
「そうなんだ。」
「本当は攻撃したくなかったんだけどね。だけど魔物は倒さないといけないから。」
「ごめんなさい。」
「え!?」
「ごめんね。ヒイロ。小さい頃勇者になりたいって言っていたから。今でもなりたいものなんだと私勝手に勘違いして。」
「いいよ。それにしても不思議なんだ。魔物は凶暴なはずなのに一度倒すと、見違えるように穏やかな性格になるんだ。不思議だよね。」
『それには私がお答えしましょう!』
「どうしたんだい?ソフラ。」
『魔物が凶暴化して人間を襲うそれは、先代の魔王の呪いなのです。』
「先代の魔王の呪い!?」
「何だそりゃ!」
近くの草むらからニーナとブロウが現れた。
「ニーナに、ブロウ!いつから聞いていたんだ。」
「いやー二人とも便所にしてはちょっと遅いなと思って。最初からです。はい。」
「ふん。」
『話を続けてもよろしいですか?』
「あっいいよ。」
『そもそも本来の魔物とは穏やかでおとなしい存在。少々ヤンチャなのもございますが、それは人間も同じでございましょう?そんな時ある1人の男が魔王になりました。男の力は凄まじく仲良かった友魔物がある日を境に凶暴化していったのです。』
「ふんふん。ん?」
「むがー。」
「長いわよ。」
『今はもう先代魔王は倒され新しい魔王様がいらっしゃいますが、未だに凶暴化の呪いが解けておりません。そこでヒイロ様が勇者になって原因を突き止めて欲しかったのでございます。ヒイロ様どうか勇者になってもらえませんでしょうか?』
「それは誰のためですか?」
『それは勿論。世界のため。みんなの為でございます。』
「なりません。」
『え!?』
「僕は勇者にはなりません.…」
「ちょっとヒイロ!?」
『ヒイロ様.…』
「ごめん。ちょっと顔洗ってくる。」
「どこで?どこで洗うのよー」
「ニーナ。」
そう言い捨てるとヒイロはどこかに消えていった。
「呼ばれて飛びててパカパカーンと遂に出ました。とどこかで聞いたことがあるセリフを言ったのは私第二探索隊所属の隊員ネズミでありまちゅ。夢破れていく千年。千年も生きてないだろうというツッコミをもらいそうな勢いで、誰も読んでいないであろう後書きを書いているでちゅ。ここまでのこの拙い作品を読んでこられた猛者なら感じてそうな疑問。それは、一話分の文章が短いこと。そうそれは・・・・ただ単に作者が長い話だと間違っていた漢字を使っていたときに気づきにくいののとある程度まとまった文章が書けてくると止めたくなっちゃうから何でちゅ。
めんどくさい性分でちゅね。」




